『彩雲国物語 青嵐にゆれる月草』

 どんどん秀麗がたくましくなってゆく……(笑)清雅君も相当黒いけど、それに真っ向して正しいから、凄いと思います。清雅君、嫌いだけど、ちょっとイイキャラ。二人してのし上がっていっとほしいものです。

 それから、燕青は格好良すぎ。何アレ!! あんなに周りから「デキる男」とか言われまくるキャラだったっけ?! でも、出てきた途端になんか凄い安堵感!! 秀麗がほっとする様がよく分かります。でも今後そうそうお助けマンにはなれないでしょうし……ちょっと淋しい感じも。うん、でもタンタンくんが成長しようとしていたので、その座はタンタンくんに任せるとしよう。

 さて、最初からにこにこと色男っぷりを発揮していた楸瑛の決断を迫られる巻でしたが……結構覚悟していたのに哀しくなってしまいましたよ。「二番目でいい」と主上に言わせるだけの人物。確かに藍家らしくなかった。らしくなかったけれど、絶対に主上と供にいてくれると思っていたのになぁ。その、色んな人物が唱える「ひとつだけすべてが巧くいく抜け道がある」という部分に、彼も入っていたらいいのですが。

 悠舜さんは相変わらずのキレ者っぷりです。命かけて王に仕えているのが分かって、なんだかうるっときました。わんこもね、頑張ってるよ。頑張って応えようとしているよ。だから、もっと、徹底的に彼を裏切らない人を…はやく作ってほしいと思ってなりません。

 まだまだ波乱続き。そろそろ父が動き出してもいい頃合いかと思うのですが、どうなんでしょう?