妖怪アパートの幽雅な日常4〜7

Sさんに「五巻からがまたさらにおもしろくなるよ〜」と聞いて、いてもたってもいられず、買い読みました。
今日帰りに最後まで買ってしまうでしょう。

噂に違わず…というのは前回書いた感想のとおりなんですけど、いやはや、ほんとに千晶センセがかっこいいったらないです。
チアキという名前の男性にはまるのはこれで二回目か…という感慨深さもなきにしもあらず(笑)
女子からきゃーきゃー言われるのはもちろんのこと、男子生徒からも頼れる兄貴風で人気があって、どこぞの歌手かと思うほど歌がうまくて(イエモン聴いてみたいー!!)、若い頃は遊びまくっていた趣味人で、おまけに貧血症。
田代じゃないけど「萌えー」て言いたくなります。かっこいい人が弱点というか、ちょっとした欠点を抱えていて、それを知っているのは誰かだけ…というのが、たまらなく好きなシチュエーションなので、そりゃもうウハウハします。
でも、素直ににやにやしていいのか分からないのは、これが児童文学だから。

深読みがこれでもかってくらい可能なのに、こんなにためらうのは児童文学だから。

いや、でも作者自身そういうのがオーケーな人らしいから(そうじゃないとこんなに布石は打たないでしょ)、素直に自分の二次創作的な妄想を広げてもいいような気がするのですが……悩むところですね。

おやじスキーで、ちょっと腐っていらっしゃる感じがプンプンするので、なんというか…こういう作品じゃない作品も読んでみたいです。それこそ、ホワイトハートあたりから出版してもらえないだろうか。


それから、「ひらっちゃんでしか聞こえなくなる」とSさんがのたまっておられたのですが、激しく同意します。
これ、アニメ化とかドラマCD化とかするなら、千晶ちゃんは是非平田広明さんで…。もうそれ以外ないっていうくらい。色っぽいのもできるだろうし、ちょっと疲れたおっさんみたいのもうまいだろうし。サンジや悟浄よりもうちょい年上な感じでね。あー聴いてみたいー。

しかし、私は大人になってからこんなに良質な児童文学に出会うことが悔しくてなりません。はやみねさんの作品を読んだときも思ったのですが、今自分が小中学生だったらなぁ…と。もっとすてきな大人になれていた気がしてなりません。でも、未来に絶望している今だからこそ、なんだか心に染みいる部分もあります。


そして、ここからは独り言。独りよがりな反省になりますので、自分メモ。私の作品知らない方はスルーして下さい。

清水を夕士くんのようにしてあげられなかったことが、申し訳なくてなりません。
普通でいい、と思っていた彼のすべてを壊してしまったことに、今更ながら反省。
ちゃんと生きている大人が側にいたら、彼はもうちょっと救われていたかもしれない。あんな力を持っても、楽しいと思える毎日だったかもしれない。彼を支える大人を描けなかったことに泣きそうなくらい申し訳ない気持ちになりました。
学校に行って、友達がいて…という生活に清水は身をおけるはずだったのに、と高遠が悩んでいたけど、それは高遠の悩むことじゃなくて、私が悩まないといけないことだった。
もう終わってしまっている物語をどうこうする気はありません。あれがあの時の最善で私の描ける最高だったはずなので、それにいいわけはしたくない。
だけど、贖罪したい気持ちでいっぱいなのは本当です。

妖怪アパートの幽雅な日常〈4〉 (YA! ENTERTAINMENT)

妖怪アパートの幽雅な日常〈4〉 (YA! ENTERTAINMENT)

妖怪アパートの幽雅な日常(5) (YA! ENTERTAINMENT)

妖怪アパートの幽雅な日常(5) (YA! ENTERTAINMENT)

妖怪アパートの幽雅な日常 6 (YA! ENTERTAINMENT)

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妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA! ENTERTAINMENT)

妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA! ENTERTAINMENT)