『毒吐姫と星の石』

ミミズクと夜の王』ではかなり泣きました。
今回もちょっと涙したなー
ファンタジーなんだけど素朴で、キラキラしい感じはなくて、だけど凜とした正しさと美しさ。
人が誰かを想うことに理由なんてないというのが『ミミズク〜』の在り方なら、理由を有していたって想いは本物だというのを明かすのが今作て感じかな?

ただ、個人的には、人を思う純粋さってのに男女の恋愛を絡めてほしくなくて、なんか複雑です。
相手を好きだと思える潔さというか、迷いのなさは好きなんですけど、どうせなら…て思えてなりません。
同性の熱い、腐った見方なんてできないくらいの、確固とした関係というか、絆というか、愛というか、そーゆーのを一度書いてほしいなぁ。
メロスとかこころとか、そーゆーのの新解釈ぽいのが、この人で読みたい。

何度も言います。
腐女子に付け入る隙を与えない男同士の切なくて熱い物語が読みたい。


たまにはこてんぱんにされてもみたいのです。
できるなら、こういう美しい話が書ける方に。