「ALL WAYS-三丁目の夕日'64-」

連日ですが、見てきました!!
人と人の絆とか、幸せは何か…というのを深く考えさせられるんですが、多分作り手が言いたい一言はずばり「家族っていいな」だと思います。
どんな時も支えてくれて、離れていても一緒だと思わせてくれる。そんな掛け値なしの、大事な人がいる幸せを私達はもっと噛みしめるべきかもしれない。

しかし、社長さんはステキでした。普通に六ちゃんがお嫁に行く所は泣いてしまった……。昭和の親父って感じですよね。でも、私が一番好きなのは、「ここらへん、みんな焼け野原だったんだぞ」と少し切なげな顔をするシーンです。
前回も私書きましたけど、やっぱり戦争って人生観を変えてると思うんです。生き残ったからには前を向かないといけない…死んでいった者達に申し訳ないから。そう懸命に生きていた人が、ようやく自分の幸せを認識しだした頃なのかなー…なんて思いました。負い目抜きの幸福って言うと大袈裟かな?

そして、夢を掴むために若者の背中を不器用に押す茶川さんにも涙。情けない。情けない。とにかくヘタレで格好悪い。でも、格好いい。不器用なりのけじめの付け方でした。子供は親の背中を見て育つものです。反面教師であろうとも、見ているには変わりない。「書くことをやめないおじちゃんを尊敬していました。小説が嫌いなフリをしないで下さい」という淳之介の言葉にはがーっときました。どうしたって、大人というのは自分の好きなことにも難癖をつけたがるもんです。それをちゃんと分かってあげている淳之介くん…。
いつか二人が一緒に酒を飲めるような時がくれば素敵だろうな…と思いました。

昭和を生きた人にはとにかくオススメしたい映画です。
できたら、最初から全部見て欲しい。