変身7の感想とか経緯とかいろいろ

 オフの友達には、「ヒロタさんはどこに行くの……?」とまた言われてしまうので、あまり公表したくない感じではありますが、備忘録なのて書いておく。
オタクな話なので、興味ない方はスルーの方向でお願いします。



 今日は特撮オンリー「変身」の日でした。
 今回は、なんと、生まれて始めて本を出してみました。
 結構「執筆執筆」「間に合うかな」とか頻繁にここでも書いてたから、うっすら気付いていらっしゃるとは思うのですが。この年にして初めてがどんどん増えていく、オタクスキルがどんどんレベルアップしていく、大丈夫か、私。まぁ本とは言っても、コンビニコピーの後、自分で折って、がちゃがちゃホチキス止めするだけのいわゆる「コピー本」ですがねー。セブンイレブンの小冊子印刷にひたすら感動を覚えてしまった。これ、今後楽団で何か作る時も使えるわ……。

 しかし、8年ほど前までは「本屋で買えるようなアンソロ以外は買わない、個人誌は絶対買わない、」というようなこだわりさえあった私がですよ、人間変わるもんね。
買わないという禁忌を破ったのも特撮ならば、自分で書いてしまったのも特撮というのは業が深いというか…なんというか。電王にずぶずぶハマって行っていた2007年の私に教えてあげたいです。「あんた、その沼かなり深いよ、抜けられないよ」と。

 しかも、これ出した経緯はね、まぁ仲良くしてもらっている方々に会わす顔がないから…みたいな感じでして。
あくまでも一般参加、読み専と貫いても良かったんですが、以前アンソロに参加させてもらった以上、やっぱり書き手として何かご協力できないと、そこにお邪魔するのが心苦しいというか。書いてもないし、コスもしないし、かと言って一生懸命売り子をするというのでもない……というのは、さすがに申し訳ないなーという思いがありまして。周りがみんな必死なのに、ひとりで悠々としてるのも悪い気になるというか……。
 前回9月の時は、その思いを経てのペーパー作成だったわけですが(その続きもまだまだ書けていないという現状)、その頃に、敬愛する作家さんから「こんな話思いついたんだけど誰か書いて!」て言われて「あ、書いてみたい!!」と名乗りをあげちゃったんですよね。そして、長々設定を教えて頂き、あ、これははやく書かなきゃ…という感じに。
 最初は「せめて次にお会いする時までに、少しくらいは書いてお渡しできたらな〜」という軽い気持ちでいたんですが、書き始めると楽しくて、なんか次々書けてくもんだから、「あれ、これまとめられる? 何か完成しそう?」という気持ちになってきて…………

 諦め所を見失った、という話です。

 なまじ書くのが速いもので、書き出すと、そりゃ量は書けてしまうわけです。でも、根っからの長編書きなので、短くまとめることが出来ない。……教えて頂いたプロット(ご本人は「雑談」とか「ちょっしたお話」という定義でしたが、私にしたら起承転結の分かりやすい詳細なプロット!!)も長いし……。
 1月中旬、休館日の前あたりからちょっとずつ書いていたんですが、ちょっと躊躇して、ちゃんと計算するべきだったんですよね、「これは終わらないぞ」と。判断を下せなかったせいで、まぁギリギリまで戦ってた!!
それでも「いけそうな気がするー!!」という(いっそ懐かしい詩吟芸人ばりに)不思議な楽観視をしていた自分。その自信はどこから来ていたのか尋ねたいです。
 さらに「ここまで出来てるのに、なんとかまとめて出さないのは勿体ない」という貧乏性も手伝って、ラストの方は久々に睡眠ちょっと削ったわ!! ていうか、寝ても覚めても書くこと考えてて、ちょっと気持ち悪かったわ。「仕事してる場合じゃない」て気持ちになってて、2〜3日そわそわしとったもんな!!

 出発の前日も可能な限り書き続け、新幹線の中でも書き続け、なのに舞台は見るという強欲ぷりを発揮しつつ、前夜祭にもきちんと出席して、二次会もきちんと出て、なのに朝四時半に起きて校正して、朝8時にようやく印刷して……というギリギリな戦いをしたよ……。この3日ほどは「いつ寝てるんですか」と言われてもおかしくない生活でした。

 まさか2万5千字とかになるとは思ってなかったんですよね……。

 そして、折って頂く作業も、ホチキス止めも、現地で全部やって頂いて、金額設定も値札も売り子もしていただくという、「おまえ、ほんまに書いただけやな!」な人になってました。「何かしないと会わせる顔がない」と思っていた人のはずがどんだけ偉そうなんだ……(笑)

 これさー「出来るやん」て思わないようにしたいと思います。楽団の時もよく言ってるけども。私あんまり締め切りに追われるの得意じゃないんですよね。どっちかと言うと「え、もう出来てますけど、何か? え、そっちはまだなの? ふーん、がんばれー」ていやらしく言ってるタイプなんですよ!! 当日までどうこうするとか、もうなんか自分らしくなくて、嫌……。



 そんで、段組とか文字数とか、表紙とか、印刷がどうだとか、考えるのが超面倒で!! これ、同人書きさんはここが楽しい所だと思うんですよね。普通は。装丁どうしようかって考えるのが!! でも私は書けたら楽しい人なので、正直ラストの5時間くらいが一番げんなりしてました。
今後はできることならしたくない。書けたとしても、誰かに託そうと思います。
幸いなことに、なんかやるって言ってくれる人多数なんで、まぁその際は「丸投げ」で。


 あ、あとがきとか、奥付を付けなかったのは、ちょっとだけわざとです。
 書く時間がなかったのが大きな理由ですが、書いて他の作品があるとか期待されても困るので、こそっとしとこうかと。本当にどうしても知りたいことがあれば、スペース主のペーパーからたどって来られるでしょうし。


 でも、こうして二次創作して、作品を(紙媒体に関わらず)上梓してると私の書くものを好きと言って下さる方がいるので、それはたいへんに嬉しいことだなぁと思います。多分、私は物語を紡ぐことに関しては結構な年数を重ねているくせに、昔から「読んでくれる人」というのには恵まれず(…というと読んでくれた人に失礼なんですが) 、ごくごく少数だったので(秘密にしていたせいもありますが)、評価して頂くと舞い上がりそうに嬉しいわけです。
それは小学生の頃の自分に言っておいてあげたい。好きなままでいて大丈夫だと。
だから、「もう二度とやらない…」とか一瞬思いましたけど、今回作ってみて、ちゃんと読んで頂く機会に恵まれたのは、良い経験だったかなー…とは思います。




そんなこんなで、変身参戦、とても楽しかったです!!
今回は撮影できるスペースがあったので、もう喜び勇んで、陣さんと黒りんやってくれてる友人達を撮りまくりました。
楽しすぎた……。写メは宝物です……。
しばらく見てはにやにやできる。私はどんだけ御二人のファンなんだろうかと恥ずかしくなる程なんですが、実際に他の方からもうっとりされているくらいなので、私間違ってないと思う。
「人が恋に落ちる瞬間を見てしまった」なハチクロみたいな現場にも居合わせて、ずっとにやにやしてました……。
うちの陣さんは可愛い女の子から惚れられる程イケメンです。いや、気持ち分かるよ、私もお近づきになっていなかったらきっと同じ反応していたと思うもん。仲良くさせてもらえて良かった…というと、凄く不思議な感想なんですが。うまく表現できないなぁ。「憧れのあの人と、一緒の舞台で演奏できてる、私すげぇ!」が近いかな……(自分フィールドの中にときめきの例えが少なすぎて笑える)。仲良くどころか、ナチュラルにセクハラされるくらいですが。
黒りんもダンス上手だし、何より教頭のノリノリ具合がたまりません。陣さんに迫られてる感じが書き手としてはうはうはします。恥ずかしそうにむぐぐぐぐってなってる様が可愛いのでいつまでも眺めていたい…(笑)

というわけで、書くまでもなく、確認するまでもないですが、お二人の陣さんと黒りんが大好きです!!(告白)


まぁそもそもクラスタさん達みんな優しいし、面白いし大好きなんですが。
みんな懐が広いのでなんでもアリで乗ってきて下さるので、前夜祭から打ち上げまで、ずっと笑いっぱなしだった。妄想尽きない。
また次もご一緒したいなぁと思うので、本分を見失わないように頑張ろうと思います。



さすがに帰りの新幹線は爆睡でした(笑)