ドラマCD「あらしのよるに」
あらよる。石田彰が可愛かった……。うん、犯罪的な可愛さだ。「うふ」って…「うふ」って…可愛らしいヤギさんだ。でも、どうしても黒く聞こえる。ゆったりなのに強引。有無を言わせずガブをひっぱってく感じでした。ああ、でも、石田さんファンは聴くべきですよコレ。でもって、平田さん。珍しく、悟浄でもサンジでもありませんでした。カーター君でもありませんでした。所々素ですけどね。でも分からないですよ。そんなわけで好評価。葛藤しまくりなオオカミでした。あと、脇役達が愉快でした。中井さんとか、勝平さんとか、小杉さんとか。ぴったりな感じが……。あと、仲良しな感じが……。小杉さんとも中井さんに怯える平田さんが秀逸でした。フリートークは、ちょっと石田さんが哀れでしたけど。1人真面目って感じで。それに気遣う十郎太さんが印象的でした。やっぱり小杉さんは石田さんが大好きなんだなぁ…(しみじみ)。
内容は……。コレ、色々なラストがあるんですね? これは原作に忠実なのかな? その色々あるというラストを見たい気分で一杯です。コレが許せなかったわけではないのですが、もっともっと私がすとんと納得できるモノであってほしいな…なんて。泣きましたけどね!! きちんと泣いてしまいましたけどね!! 絵本だからこそ綺麗事で済ませないのは素敵でした。
佐藤友哉『水没ピアノ』
ようやく読みました。ゆやたん!! 3冊目。これからゆやたん週間です。…といっても、5冊しか出してないのだよね。鏡家サーガだけ。あと2冊かー。もっともっと、いーちゃん同じくらい出してくれることを願っています。なんか好き。ダメダメ感が漂うけど、見捨てられない感じ。ゆーやという名前も好き。しばらくともやだと思ってたけどさ。
さて、感想。結構好みの構成でした。ネタバレになるので言いませんが、その伏線の関係しあいっぷりが見事。ちょっと分かりづらい感じもありますけど、そしてどうせそんなことだろうと予想はつきましたけど、でも気持ち悪さの残るラストに純粋に拍手したい気分です。しかし、鏡一家は壊れてんね。まともな人格者はいないのか。それから、もうひとつ壊れてる家が出てきましたけども。こわいこわい。そういう狂気をさらっと描かせたら、この人はゼロの波の新人の中で一番だと思うのですが…。今回は「こんな所で簡単に死んでいいような役どころじゃない」という風な書き方にびっくりしました。うん、重要な登場人物が、簡単に死にすぎ。遺言も、恨み言も言えず、簡単に殺される。それをいとも簡単に描く。あっけねぇ!! でも新しい。
でも、個人的な好みを押しつけるなら、純愛とか、ノアールとか中途半端に入れないでほしいかなー、なんて。壊れてるなら、徹底的に文章まで壊れてしまってほしいと願って莉します。
ええっと、一言でまとめると、「タイトルが素敵。だけど、読んでてどんどん後ろ向きになる」そんな小説です。
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- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/03/07
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