『彩雲国物語 光降る碧の大地』 

 彩雲国物語、読みました。泣きましたね〜、今回は。影月くんに泣かされました。その覚悟とか、優しさに。自分が死ぬのを知っていて、どこまでも貪欲に生きたいと思えるのは決して醜いものではないと思います。それでも、幸せだったと言える彼には号泣でした。彼がどうなったのか…ネタバレになりますので、書きませんが、私は彼のことがますます愛おしくなりました。
 それから、秀麗。頑張っている女の子は、やっぱり美しい。助けに来ましたと胸を張って言う。そして、最終手段として、首を差し出す覚悟まで決めて。男前だと思います。その後続になる者がはやく出たらいいのにね。ただ、今回は葉先生とともに、「お疲れさま」と。ゆっくり休んで欲しいところです。今後の道のりはもっと険しくなってしまったけれど、彼女ならやってのけるでしょう。今回の事件は、ある意味未来の路を見つけることができた、そんなきっかけになったように思います。しかし、つくづく秀麗っててオッサンキラーですね。見事に年上の男性のシンパをあちこちに作っていく。いつかそのツテとかコネとか、役立つ時が来るんだろうと思います。