蘇部健一『六とん3』
いやぁ、アホでした。もう、その一言に尽きます。すげーなー。でも出るんだから、需要もあるんでしょ、となんか皮肉っぽく言いたい所。下品だし、下ネタだし、アホくさいトリックだし、もうどうしようもなくむかつくんですけど、クセになります。特に私は引用文の選び方が秀逸だと思うのですよ。内容読んでからもいっかい見たら「ああ、あははははは!」となるから。特に、トリックのあの台詞を引用したのは、××という言葉を出したかったからで(ネタバレのため伏せ字)……「アホや、この人」……結局はそう呟くことになるんですけども。でも、前回も言いましたが、「世にも奇妙」っぽい作り方は、なかなか好ましいです。絵が浮かびやすいし。いつか使われたらいいのにね。
個人的には最後の「赤い糸」がかわいくて好きです。ところで、『届かぬ想い』が人気がないって本当ですか? 私は児童書と一緒に意外に好きなんですけどねぇ。まぁ、まだ『恋時雨』はまだ読んでいないのは確かですけども…そんなに買いにくい作家ですか、この人。
- 作者: 蘇部健一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/10
- メディア: 新書
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