「魍魎の匣」

 昨日、一人で見てきましたよ。京極作品なんで、当然見に行かねばなりません。

 まずはキャスティングについて。前回とほぼ同じキャスト、違うのは関くんだけ。…その関口君……椎名桔平さん。前回の永瀬さんでも思ったけど、かっこよすぎやしませんか? 好きなんですよ。好きな人が主役級の役やるのはいいんですけど、巧いと思うんですけど、でも関口巽という人は、そういうのじゃない。もっと彼岸一歩寸前感がないとならん気がする(笑) ぶつぶつ言うシーンは良かったけども、もっとふらふらしてイっちゃってる目してても可だと思うんだけどなぁ。それはそれで作品として危ういか。一方で京極堂はとにかくカッコイイ。でも、こちらももっとイっちゃってても良かった。可愛すぎる。原作でもたまにお茶目だったりするけど、もっと禍々しい顔をして然るべきだ。眉間に皺が少なすぎる。でも堤さんカッコイイ。榎木津はねー…原作はどうだったかなぁ。最近が壊れすぎてるので、「最初はそんなに派手に動いてなかったか」とは思うのですが、こちらはもっと可愛くても良い。いやいや、でも阿部ちゃんなのが未だにちょっと抵抗があったりして。木場修は頑張ってた。こちらも抵抗があるのですが、まぁ宮迫は上手だと思うよ。もう少し大きかったら言うことなかったのになぁ。そんな中で、びっくりしたのがこけし…もとい、青木。むっちゃ出張ってるよ!! 堀部さん好きなんで、かなり嬉しかったです。あっちゃん…田中麗奈も可愛かった。これは合格。あと鳥口と久保もOK。イメージ近いです。クドカンいやらしいなぁ。あと、いさま屋と里村とかも私の中では重要な京極キャラなんですがまだ出てこないのかな…?次の「狂骨の夢」も映画化なるかな?

 ま、総じて言いますと、この映画「キャラ立ち映画」になっております。

 原作に忠実かというと、まったくそうでない部分と、必要以上に忠実な部分と…って感じかな。あんまり原作覚えてませんが、もっと女学生2人にスポットが当てられていたような……。ああ、もいっかい読み返したい。映像化した方が、グロテスクな感じとかおどろおどろしい感じって出そうなものなのに、小説の方がもっと感じるんですよね。背筋が冷たくなる感じ。憑かれる感じ。というわけで、映画だけじゃなくて、小説も読むべきです。