陰日向に咲く

岡田准一が好きです。演じていない時のひきこもりローテンション属性な所もかなり好きですが、演技をしている時のキリリとした表情が結構ツボ。ただこの映画はあんまりキリリとしていない。情けなくてどうしようもないギャンブル癖の青年。泣く演技が多かったと岡田くんが言ってましたが、確かに!でもラスト…それぞれの物語がリンクしあっていって……彼が激昂するシーンは思わずこちらも涙が…。泣く映画のつもりじゃなかったから大変です。

 どうしようもない人間ばかりだけど、この物語には真の悪人は出てきません。不器用な人達がちょっとだけ奇跡を手にして、人生悪くないって…と言ってくれるようなストーリーです。疲れている人にオススメ。個人的には堀部さんが気になるったら(笑)

それから、始まる前に原作を半分程読んだのですが(立ち読み)、映画より関係性が複雑で、映画より感情表現がシンプルだと感じました。どちらもいいとこがあって良いです。映画はほんわかした具合がよくできていると思いましたし、どうしても芸人が書いてるから…という評価を受けがちな色もの本にしてはよく練られていて……ってまだ半分しか読んでないんですけどね。また本屋で読み切りたいと思います。