KIDS

やっと見てきました。内容知ってるし「思ってたより泣けなかった」てレッドから言われてたのに結構泣きました。
 正直、アサトの優しさが気持ち悪かった。そんな聖人君子はおらんよ、と思った。原作では少年だったからまだなんとなく良かったけど、てっぺーくんくらいになるとちょっと…よく生きていけたな…て。まぁそれまでは傷を請け負ったりしてなかったってことでいいんですがね。優しいことは必ずしも正義じゃない。「気味悪い」て言葉はアタリだと思う。子供の小さな怪我を…いや、大きな怪我でもだけど…ほっとけないっていうのはちょっとおかしな感覚だと思う。他人と自分の境界線があまりに曖昧だ。痛みに鈍感になると、残酷な人間になる気がする。だからアサトの行為は必ずしも正しいわけじゃない。そう分かっていた上で、だけど、その優しさはとてつもなく心地の良いものだった。矛盾してますけどね…
 自分の幸せではなく他人の幸せを大事に思える人がいると世界は綺麗なんだと感じられたりするもんです。
純粋な者には生きにくい世界。だからこそ人を信じてみてほしいとそっと囁くようなメッセージが込められた作品でした。


玉木宏はかっこいい。
てっぺーくんはかわいい。てっぺーくん、何かの雑誌で好きな女の子の仕種を尋ねられて、「ベタやけど上目遣いとか好き」て答えてたけど、この映画では自分がやたら上目遣いしてます。玉木宏背高いもんな…。並の女子より可愛い上目遣いだと思いました。