雪乃紗衣『彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく』

 マンガよりも優先させた。やっぱり彩雲国はいい!! でも、最近はぽろぽろ泣けるので注意が必要。簡単な主人公女の子が成功するだけの物語はいりません。もちろん山あり谷ありが当然。でも、最近はほんとに心が安まる暇がない。しかもみんながんばってるからさー……。次回は「ここから再スタート」な感じでしょうから、今回の怒濤具合が凄い。
 前回は楸瑛がキツい回でしたが、今回は絳攸が……。なんちゅーか、絳攸は「方向音痴」で「ファザコン」で「まじめなツンデレ」という言い表し方で事足りると思ってたけど、今回見直しました。ん?違うかな? 確かに、がんばらなかった今までのことを考えるとどうしたってイライラするけれども、過去のことを考えると致し方なかった…と。それでも選べたので彼も「これから」なんだなぁ…と、心からのエールを送りたくなりました。しかしみんなから「夢の中でまで迷っている」とか言われて少し不憫(笑) しかし
楸瑛が思い出語りをする所はほんとに泣ける。それぞれ、新たな局面にたっていることが否応なく思いしれるんですよね。
 百合姫と十三姫ほんとにすばらしい女性ですね。この物語に出てくる女性は凛としていて、ほんとに格好いい。夫を単に支えるだけじゃなくて、自分のやるべきことをわきまえている。今後が楽しみ。
 最終的には、初めて、ほんとに初めて黎深に「よくやった」と言ってやりたい所ですが、やっぱり藍家にしても紅家にしても、大人達のツケを若者が全部全部引き受けてる感じが否めない。可哀想すぎる。それでも、それが王の未来に続く道につながるなら仕方ないけど……。
 ところで、燕青がどんどんいい男になっていくのは気のせいではないですよね…。でも、彼ががんばるのは姫さん限定なんだよね…。ここだけは凄い少女小説してると思う!! それだけが救いだ!!
 あと、個人的には楊修さんが好みすぎます。あー……もう、なんていうの、自分の好き系な容姿がわかりやすすぎてちょっと引く。私が「容姿が好き」と言う二次元キャラ、並べたら確実に同じ感じになると思う。自分で描ける。眼鏡でストレートちょっと長めの髪で腹黒。インテリ系で笑い方がいやらしい。「ふふん」て鼻で笑える感じ。敵に回したくないし、仲間にもしたくない。そういう系。何それ(笑) アンジェとかする人は分かってくれるだろう一言を付け足しておくと「セイラン様系」……。あいつは眼鏡がないけどな。眼鏡かけたら完璧だな。

ついでと言ってはなんだが、その好み系を絵にしてみた。

初めて披露するはてなのお絵かきがコレって……。
ちなみに、まだペンタブが慣れないのでこれが精一杯。若く描きすぎた。結構いい人そうに見える。失敗。