香月日輪『妖怪アパートの幽雅な日常』1〜3

いや、噂に違わず可愛くて、楽しい物語でした。
ちゃんとしたゴハンが食べたくなる………!! 今なんか出来合のモノとか外食で済ませがちなので、ちゃんと美味しいご飯が食べたくなる!! るりるりの作ったゴハンが食べたい!!
まぁこの作品を読んだ人誰もが感じることでしょう。
もじもじしてるるり子さんも可愛い。

あと、夕士くんと長谷くんがラブラブすぎで笑えます。公式にパパママされたらなぁ。

私は龍さんとか骨董屋とか古本屋とか画家とか詩人の大人達がかなり好きなんですけど、こういう大人をちゃんと画いてるからこそ、色んな世代の人に楽しまれてるんだろうなぁという気がしてきます。みんないい人で、ちゃんと若者にとっての「先輩」であってくれるのが嬉しい。
若者の成長譚として不可欠なのは、しっかりした未来を見据えてくれる大人の存在だと思うのです。同じような過去を経験しているだろう、それを乗り越えてきただろう大人。
大人という言い方をしてますけど、年齢はまぁどうでもいいのですよね。ちゃんと辛いことも嬉しことも経験している人はやっぱり強いし、人にそれを説けると思います。

クリとシロの部分にはうっかり泣きかけました。
そういう泣ける部分がこれからも用意されているのかな? あなどりがたし、児童文学。
あと、名前があるのに記号なのもなんかちょっと好きかも。たまに名前が出てくるのが特別な感じがするから。

3巻までは姉に借りたのですが、はやく続きが読みたくて、4巻5巻とかYA!で買ってしまおうかと本屋に行ったらそこだけ抜けているという……!! 同じことを考える人がいた模様。

妖怪アパートの幽雅な日常 1 (講談社文庫)

妖怪アパートの幽雅な日常 1 (講談社文庫)

妖怪アパートの幽雅な日常 2 (講談社文庫)

妖怪アパートの幽雅な日常 2 (講談社文庫)

妖怪アパートの幽雅な日常 3 (講談社文庫)

妖怪アパートの幽雅な日常 3 (講談社文庫)