舞城&古野

書いてないだけで、実は結構色々読んでます。が、感想書く程でもなかったのでこの二冊だけで。

『獣の樹』舞城王太郎
相変わらずの舞城節。テンポ感と、爽快さはたまらないのですが、よく分からない設定です。
ごめん、途中までは青春、恋愛、自分探しの旅…て感じなのかと思ってた。
途中からとんでも話になってくるので、遺伝子がどうとか、バイオがどうとかいうのが苦手な人にはむかない。
しかし、何度も言うけれど、疾走するような文章は素敵です。

獣の樹 (講談社ノベルス)

獣の樹 (講談社ノベルス)

『天帝のみぎわなる鳳翔』 古野まほろ
あー…分厚いけれども読み応えはあります。
相変わらずの衒学趣味で、詩歌癖で、探偵小説マニアで、キャラ立ちが不思議なんですけど、好きです。ちょっと伝奇ミステリになる部分は苦手なんですけどね。
まほちんが吹奏楽してなかったら、ちょっと具合は違うかもしれませんが、時折出てくる吹奏楽ネタが好きで、あー…まほろは幸せもののくせに、自分から仲間に嫌われるようなことして、おばかさん!! てずっと思って読んでいます。
今回は船。戦艦。学校から始まって、なんか舞台装置がどんどんデカくなってる気がしますが…。
ところで、エロコアラが結局女性から恩恵を受けるというか、いい感じになるのが、いまひとつ解せない部分でもあります。うううううーん…まほろの一人称だからアレだけど、実はそんなに悪くない…ということか? 誰かイラストにしてないかなー… 

とまあれ、次も楽しみです。
煉瓦本はそれだけでなんかワクワクするってもんです。

天帝のみぎわなる鳳翔 (講談社ノベルス)

天帝のみぎわなる鳳翔 (講談社ノベルス)