思い出帳

忘れた頃に頼まれては、度々「いやだ…」と漏らしている「旅の思い出帳」。
御朱印帳みたいな和綴じの帳面で「書いて下さい」とお客さんから出されるわけです。

大きい所なんかはさ、多分筆耕係みたいな人がいて、その人が書いてると思うのよ。でなければ、支配人とか、上の方の人が。

でも、うちのシステムというかルールでは「受け取った人が書く」

私は、いつもいつもこういう感じに昔のパンフに載っていた俳句一つと季節の言葉を添えて渡すのですが、本当にもう……面倒で仕方ない。


写メは、去年…一昨年?のものですが(笑)
まぁいつもだいたいこんな感じです。ここに宿のスタンプを押して完成。
失敗が許されないし、こんなものが誰かの思い出の一部になるというのが怖いんですよね。

で、今日も貰ってしまい、「いやだいやだ…」と呟いていたら、「支配人に書いてもらったら?」と回りからの言葉。
ヒロタ「……支配人、こういうのがあるんですけど……書かはりません?」
支配人「ああ、なんか聞いたことあるなぁ。……うん、書くで?」
ヒロタ「やったあぁぁぁ!!」



めっちゃ喜んだよ、私。
でも………返ってきたもの見て、本当に自分で書けば良かったと後悔した。


誰も彼もが歴史好きだと思うなよ?!

宿の歴史とか書かれても、嬉しくないからな!!