まず、感想文から。
秋月涼介『紅玉の火蜥蜴』(講談社ノベルス
 読了。不覚にも、泣いてしまいしまた!!うぬ〜秋月さんで泣くなんて!! でも、誰かがネット上で批評していたように、この人の作品を「クソ」だとは私は思いません。いいじゃないですか、雰囲気が。ハマるにはもう一歩なんですけどね。私は常々、風桜青紫さんがもっと探偵然としていたなら…とか、どうして嘉神センセイは男じゃないんだろう…とか考えてしまうんですが……。でも一作目の『月長石の魔犬』よりははるかに良い作品だと思います。そのトリックとかは…まぁさておき。

 今回は「火」に関する人の思惑の描写が面白かったです。特に、消防士達が。…そう、泣いてしまったのは柏木さんと神崎さんの会話。ああああ…本筋とは関係ないけれど、こういう贖罪っぽい告白とか、許しとか、すげー好きだ。

 ま、シリーズ化みたいな感じなんで、今後も秋月さんには注目です。でも、もうひとつ…何か大どんでん返しが欲しいかな?そしたら間違いなく「大好き」と言います。

紅玉の火蜥蜴 (講談社ノベルス)

紅玉の火蜥蜴 (講談社ノベルス)