訪問・鑑賞・老痴

 面倒くさいなー、ダルいなーと思っていたS.D社訪問。無事に終了。一応色々ネタ収拾。課長のぐねぐね裏道運転は酔いそうでしたが、得意先の場所を私に教えるために裏道を行っていたの…かもしれません(そう思いたいです)。あの無愛想な課長とどうやって車の中で話を盛り上がらせたらいいものか悩んでいたのですが、結局は無口なまま過ごしてしまいました。しかし、課長の車の綺麗なことといったら!! 他の人の車は乗っていないのでなんとも言いようがないのですが、私が過去に乗った営業車というのは、大概汚いものでした。汚い…っていうか、雑然としている? まぁ職種が違うので、そう散らからないものかとも思いますが(それにしたって、Uさんの車は汚かったですね)。課長の細かさがよく出ている車だったような感じです。あるイミ、その埃が全然ない車が気持ち悪い感じです。男の人の神経質な綺麗好きって、恐いよぅ。

 さて、SD社の方々は……一回ではまぁ覚えられませんが、思っていたよりも小さい人が多かった。電話で声だけ聞いている状態では、すごく恰幅のいいオッチャン達を想像していたのですが……なんだ、ちっちゃいおっちゃんだ……みたいな。でも声だけの印象以上に神経質そうな人々でした。顔が堅い。笑ってるのに目が疲れている。……課長が何人もいる…とか思ってしまいました。そいで、「きつく言うこともあると思うけどね、あんまり根に持たずにね」とか言われちゃいました。根には持たないけれど、あまり好きにはなれそにないです。困ったね。

 そいで、会社に戻ってから……暇でしたね〜。雑務をこなしても、それでも暇。菓子とか食って、のんびりしてても時間が過ぎない。課長の「今日もごくせんが見られない」という発言にぷぷっと笑いながらも暇。Oさんの机のらくがきにぷぷっと笑いながらも暇。一時までは長いな〜という感じ。まぁ特に問題もなく終わったわけですが。

 昼からは母とでーと。「ネバーランド」を見に行きました。しかし、昼ご飯食べて、ぶらぶらウインドウショッピングしてたら、なんと、次回満席! …あちゃー。ぶらぶらせずに先にチケット購入しとくんだった!! さて、どうしよう? となったのですが、またいちいち出てくるのも面倒なので2時間潰すことにしました。本屋とカフェで。買わなきゃいけないマンガ雑誌があったのですが、マイナーなのか、なんなのか、行った本屋にはなく、あえなく断念。明日にでもまた買いに走るとします。忘れていた活字倶楽部は購入。カフェで早速読みふけりました。桑原さんのコメントに、ちょっと涙が流れそうでしたよ。「生々しい」という表現を何回もしておられたのが印象的。桑原さんはキャラ達にそこまで肉迫していたんだなぁと思うと、わけもなく切なくなったりしてさ。ああいうラストを書くのは…それ相応の精神力と忍耐力がいたと思うで、あらためて尊敬しました。

 さて、「ネバーランド」は…まぁジョニーデップが格好良かったです。夢見る心は忘れちゃいけない、信じるという想いを忘れてはいけない…そういうメッセージが伝わってきましたし。ちょっと泣けたし。ただ、途中は眠かったな……描き方がだるだるな部分はありました。でも全体的に良かったかな。

 最近、老いと死について真剣に考える機会が多くなったヒロタですが、本日またひとつ事件が。田舎の大叔母が今朝方亡くなったらしいのです。5月に会った時はお元気でしたが、その後すぐに痴呆が始まり、最近は体調も崩していたらしいのです。最後に会ったのが元気な姿だったので、余計に信じられない感じが。もう年なので、そういうこともあるだろうと覚悟はしていたのですが、やっぱり寂しいなぁ。さらにその人生を思うと、色々と考えることが……。大叔母は、結婚もせず、子供も作らず、ただ働いて、働いて、働いて…そして一人で暮らしていたのです。それを不幸だとは言いません。多分、働くことに喜びだって楽しみだってあったでしょうから。だけど、寂しくなかったかな?って。老いて、そして呆けて、面倒を見てくれるのが自分の妹しかいない…という事態は、寂しくなかったかな?って……。妹がいるだけマシだという話かもしれませんが、それでも、私なら悲しいな、と思うわけです。一人寂しく病院で死ぬのは嫌だ。“家族”と自分が認める人に看取られたい。愛していると掛け値ナシに言えるような大切な人を、死ぬまでには作りたいと思う。旦那でも子供でも孫でも友人でもなんでもいい。ただ、自分の死を覚悟を持って見ていてくれる人に。……って、20代の私が言うコメントではないですね。重すぎますね…。でも今日はそんな気分なんです。

 そんなわけで明日からしばらく母が不在。うぇぇぇぇ…うちの祖母も痴呆がヤバイので、母がいないと家事が大変なことになりそうです。疲れます。うううう…(泣)もっと早起きしなきゃならんか…