「男たちの大和 YAMATO」

 「男たちの大和 YAMATO」http://www.yamato-movie.jp/見てきました!! 初日に行くなんてよっぽど見たかったんだね…という感想を抱かれそうですが、丁度良い時間に見たいものがなかったからなんですね(「ALLWAYS」が見たかったんです)。もちろん、コレはいずれ見るつもりではいたんですが…。予想通り、ぼろ泣きしちゃいまして…。嗚咽をあげそうになりました。('_'、) 凄いです。大迫力で、しかも泣けます。瞼が重いです。おまけに色々考えさせられました。
 「生きるための覚悟」って、本当は「死ぬ覚悟」よりもうんと難しいものなのだと思いました。それでも、日本が生まれ変わるために…と命をなげうつ他なかった、大和の乗組員達の思いが……大変痛かったです。親を持つ子は…子を持つ親は…待っていてくれる家族や恋人のいる人間は…どんな思いで、最期の時を迎えたのか。考えただけで涙が零れそうになります。そして仲間を思う気持ちにも…。最期の時まで一緒に、そして自分が死ぬことになっても守りたい仲間。それがひしひしと伝わってきて、胸に来ました。それほどの価値がある人は、果たして自分にいるのだろうか、とか考えてしまいました。考えなくて良いほど、幸せな時代に生きているってことなんでしょうけど。
 銃撃戦は、かなりハードです。けれど、きっと現実はもっともっとキツかったんだと思います。あんなの嘘っぱちだから…多分実際戦争を経験した人には違うと感じるものなのだろうと漠然と思いました。それでも、兵士達が撃たれ、吹っ飛ばされ、血だらけで死んでいる場面が続くのは目を細めたくなるものでした。人の死は、あんなに軽くあってはいけないと強く思いました。

 さて、ここからはかなりヨコシマな感想を。ヨコシマな上、不埒で、あげくの果てにネタバレなんでこれから見にゆく予定のある人は見ない方が良いでしょう。いちおー反転↓
 正直最初は「反町と獅童さんかー…あんまりどっちもなぁ」とか思っていたのですが、不覚にも、かなり、かなり、惚れそうになりましたよ。特に反町演じる森脇はオイシすぎる。なんだよ、烹炊班班長て!! 飯たき!! 白い割烹着みたいなの着用。「軍艦は重油で動き、兵隊は飯で働く」が信条ですって。少年兵にも好かれていて、頼りになる兄貴分。彼等の考え方と未来に憂いを抱く。オイシイよ、オイシイ役どころだよ!! 包丁を握る、けれども自分は兵隊だから、本分は戦うこと…それを自然にこなしてるのです。戦いになれば、前線に出なければならない。そこんとこのギャップが大層良かったのですよ!! そんな見方しているのは私だけかも知れませんが。ラストのへん…「俺が弾を持ってくる! お前が撃て」と神尾を促すとこなんて特に、グっ!!ときました。おまけになんです、ラストの自己犠牲な感じ。多分、自分より先に助けるべきは少年兵なのだと思ったのでしょうね。もしくは…内田を捜しに…? だとしたら、より一層切ないです。そういう想像力で簡単に泣ける人です、私。
 中村獅童さん演ずる内田もかなりかっこよかったですね。ぶっきらぼうで、正義感に溢れていて。自分こそ死ぬまで戦うと考えていた人なのでしょう。だけど、森脇と同じように仲間には死んでほしくなかった。最期の砲撃のシーン…自分も傷を負っているのに、神尾を庇うように抱いて「もういいんだ」と言う所にはかなり格好いい!と思ってしまいました。神尾を投げた後、森脇と二人で死を間近に控えながらどんな会話をしたのでしょう? それにかなり悶々としてしまったヒロタでした。親友と交わす最期の言葉って……ううううううっ。親友以上だったらどうよ?!とか……。ごめんなさい。ごめんなさい。ほんと、どうしようもない感想でごめんなさい。もうどこまでもそんな考えしか抱けないのか、私。