社長!!誤解です!!

 昨日、帰りのエレベータで社長と一緒になりました。…といっても、こちらは中小企業。別段珍しいことでもありません。トップはトップですけど、別に……大手企業みたくふんぞりかえってるわけではありませんしね。そういえば、以前駅から会社まで朝車に乗っけてもらったこともありました。……とまあ、社長の説明はどうでもいいのですが、私は昨日楽団の練習があったので、楽器を担いでいたのです。背負っていたのです。デカイのです。そりゃもう、四人で小さいエレベータ乗るのも圧迫感あるのに、そんなおまけつきでは、いやでも目に留まるってもんです。社長から「子供より大きいなぁ」とみょーな感想を言われつつ、会社を後にしたのです。すると、今朝掃除をしていると社長が「昨日のアレは、トロンボーン?」と聞いてくるじゃありませんか。
ヒロタ「ああ、はい。トロンボーンです」
 社長「毎週一回くらい練習あるんか? 2時間くらい?」
ヒロタ「そうですねー…ええっと、2時間半くらい?」
 社長「体力あるなぁ」
ヒロタ「えっ?! いや、むしろ体力作りなんですけど!!」
 社長「いやいや、トロンボーン吹いてるなんて、体力ある」
ヒロタ「………はぁ…」
 信じてもらえませんでした。体力皆無だっての。体力つけるための一貫だっての。私がどれ程腹筋ふるふるさせて吹いてるか、楽器かついでのチャリ坂道でぜぇぜぇいってるか知らないんだ。…それでも、あのメタルケースをかついでいると、格好良く見えるんだな、きっと…。私は道行く人一人一人に「ちゃうねん、そんな吹けへんねん。下手やねん!!」と弁明したい気持ちで一杯だけれど、世間一般は「あの人、楽器吹きなんだ。格好いい。ばりばり吹いてそー」と思うんですよね、きっと。母はデカイ楽器ほどそう思ってしまうと言ってました。ああ…持ってる人がね、少ないからね。そりゃそうです。高校生とか持ってても「ああ、吹奏楽部なのね」としか思わないけど、大人が持ってたら、ちょっと注目しちゃうもんよ。そういう意味では、この年になって楽器買ってる私って、ちょっと特殊な人かもしれません。……ああ、頑張ろう。少しでも、人から見るイメージに近づけるように。

 今日も天気がおかしかったですね。昨日は虹を見ましたが、今日は雪も降り、晴れ間もあり、雨も降り…忙しいお天道様でした。天気予報アテにならねぇ。