奇蹟失敗

 ミラクルなミスをしていたことが発覚。発注していた商品がまだこないんだけど?!というクレームがO印刷さんから来まして、それを聞いていたのが私だったのです。
ヒロタ「えっ、私ちゃんと伝票書いて仕入れさんに回しましたよね?」
仕入れ「そんな伝票、もうずっと前に打ったで」
ヒロタ「……あがってないですよ?!」
仕入れ「そんなはずないわ」
ヒロタ「ほら、先週金曜に「月曜に入りますよね〜」とか言ってた分で……」
仕入れ「ん? Gさんの所に伝票打たれてるわ」
 そんなワケあるか!! と慌てて綴じてある中から自分の書いた伝票を見てみると……
コード間違ってらぁ!!(泣)
 あのね、得意先にはそれぞれコードナンバーがありまして、パソコンに打つ時に必要なのです。手書きの伝票はいわば「下書き」みたいなもの。コードと、お店の名前と、商品のコードと、商品名と、納期と…まぁ書くことは一杯あるわけですが、慣れてくると得意先のコードは結構な数覚えるものなのです。今回ミスしたO印刷さんは「304」…そして、間違って書いていたGさんの番号は「314」……両方ともしょっちゅう注文が来るので、覚えてる番号なのですが、まさかそんな凡ミスするとは!! ありえなくてヘコみそうでした。仕入れさんもパソコンに打つ時に気付かない、営業さんも値入する時に気付かない、納入したGさんの所も自分の所の商品ではないと気付かない、届けるはずだったOさんも木曜にならないと言ってこなかった……という、たくさんの偶然が引き起こして露見しなかったミスでした。びっくりです。
 ちなみに、私自身のミスではないですが、防ぎきれなかったたという点で責任のある失敗も発覚。いわゆる二重発注。部長と同じ注文を聞いていることに気付きませんでした。得意先さんのミスといえばそうなのですがね…。だって、普通午前中にFAXしたことくらいは覚えてるだろうよ?! なぜもう一度7時に送る?! それ注文してますよー!! もう聞いてますよー!! 部長が理由書を書いていましたが、少しばかり申し訳ない気もしました。