伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』

 可愛かったです。でも昨日映画見たせいで、役者さん達の顔しか思い浮かばなかったんですけどね!! それが哀しいというか、悔しいというか……やっぱり映画見なきゃよかったか?!

 やはり伊坂さんの細やかな伏線張りが好きです。「ここで来たかー!」というニヤリとした感覚がたまりません。最初は短篇なのに、結局長編みたいな形をとるのですからねぇ。雪子さんの宇宙人ぶりがナイスでした。格好いい女性は憧れます。会社で見せる成瀬さんのクールっぷりにも惚れそうでした。まぁ作者本人が「前作以上に荒唐無稽」みたいなことを言っていた通り、内容の面でちょっとやりすぎ感が漂う小説ではありますが、痛快でした。偶然の積み重ねで生きているような四人組です。そういうものとして読めば、色々許せるってもんです。エンターテインメントですから。

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)