東川篤哉『交換殺人には向かない夜』
2〜3日の感想文でお分かりのように、そろそろ「東川さんはもういいかな〜なんか掴めるし、すぐ読めてつまんない」という気分になっていたのですが、これは正直、やられた!! そうですよ、こういうストンっと落とされる感じを待っていたのですよ!! 「ええっ?!」て目を剥く感じ。西川きよし!!
どうやら私は物理トリックよりも、この手の叙述トリックが大好きらしい。ええ、すっかり騙されましたよ。そして、登場人物達同様に「どうなってるのか分からない」という状況になりましたよ。うん、でも短い話なのに、ここまで綺麗に騙されたら文句は有りません。あ、確かこれって「このミス」かなんかにも何位かにランクインされてたんじゃなかったっけ? うん、その価値は確かにあります。
交換殺人をテーマに、軸が二つあるというのがミソでした。しかし、また物語が広がりをみせそうなラストだったなぁ。流平くんとさくらさんの交際が発展するのかどうかが微妙に気になります。
- 作者: 東川篤哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/09/26
- メディア: 新書
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