バベル

 人はなぜ、分かり合えないのか。もとは一つの土地と言葉、神によって分けられたそれは、二度と戻ることはないのか……そのテーマを知っているからこそ見られる映画な気がしました。難しいです。重いです。悲痛です。でも、よく出来た物語だと思います。

 言葉、土地、人種、争い、愛……四つの国を舞台に、それぞれの叫びが胸に残ります。一番理解しにくいのは、日本ですね。アレ、深読みがいろいろ可能で、ちょっと怖いです。怖いし、だけどやっぱりメッセージとしては、「声を聞こえない者が一番真実に近い」とかそういうことなのかな?とか思ったりします。ううーん、まぁ賞をとったのも分からないではない。でもやっぱり難しい!!