「最遊記外伝三」

泣いた。休憩中に鼻を啜りながら、読了。やばい、今からフロントに立つのに。天ちゃんはほんま素敵。ケン兄ちゃんはほんまカッコイイ。それにしても行き着く先を知っている物語程、切ないものはないね。
具体的な感想はまたあとで。



 感想文続き。

 何から言おう。ほとんどネタバレなんで、まだ未読の方はここからスルーでお願いします。そして、ケン兄と天ちゃんの話題ばかりなんで、それが嫌な方もスルーして下さい。



 まず、裏表紙の中合わせの二人がいい!! 背中を預けあえる関係って、やっぱり目指すものがある…(微妙な言い回し)何かに対峙した時に、絶対にゆるがないみたいなのがイイ。弱味を見せてる感じがいい。もひとつおまけに、あわよくばこいつに殺されるなら(こいつのために死ぬなら)いいか、的な何かがあればもっといい。天と捲はそれを網羅している。素晴らしい。御大素敵。(表紙だけでこれだけ語るな)



 じゃ最初からいこう。ガテンな捲廉好き。研究者な天蓬好き。どこまでも楽しそうな二人が好き。なんだ、このあうんの呼吸みたいなの。金蝉と悟空が親子なら、こっちは夫婦だ。あ、公式にもそう言われてましたね。否定する箇所が見あたらないよ。



 金蝉のヌードには吹いた。



 それから、書き下ろしの四人の下界での姿にちょっと笑った。オチ担当はここでもやっちゃってます!! そのTシャツは自作ですよね?! もう、こんなんいたら、速攻で引く(引くんかい)。



 夫婦二人の「覚えていますか」のくだりには、うっとりでした。そして泣きました。やばいって、その未来を見据えた感じの昔語りは。泣けと言わないばかりじゃないか。でも出会いのシーンを覚えていない天ちゃん。あああああ、きっと、真剣に寝ていたんでしょうが、「この人もどうせそう長くは僕の近くにいないでしょうねぇ」とかぼんやり思っていてくれたら嬉しいです。自分から離れる人間を覚えておく必要はない…という合理主義者であってほしい。話をもとにもどして……その後の金蝉の「下界の桜の下で会おう」もお決まりすぎて、涙が。王道って、なんでこんなに泣けるんですか。いや、でも峰倉御大の力が凄い。



 カーネルさんとサトちゃんには泣けた。



 二人の敬礼シーン、かっこよい。はやく平田&石田ヴォイスで聞きたかです。



 それから、一番泣けたのはアレ。第一小隊の皆様。おおおおおお…どんだけ愛されてんですか、元帥、大将!! 私も焼き肉ご一緒したいです。そっからの天ちゃんの男前なことといったら。最後の命令のシーン、すげぇ好き。大好き。そんでその後絶対に後ろを向かない天ちゃんにぐっときた。これも冒頭の「背中を預ける」に同じ。信頼しているから、前しか見ないんです。うわわわわ、泣ける。ここ、思い出してフロント立ちながら真剣に瞳を潤ませておりました。



 そいでもって、ラスト……捲廉。成る程、彼が銃使いなのはそういう理由があったのか、なんて思いました。切ない。天蓬が決して「そんなことしたら貴方が…」みたいなことを言わないのも唇を噛みしめる思いでしたよ。ああ、最後まで男前。最期まで………(号泣)……ねぇ、四巻はやく……。いや、でも峰倉さんは静養中。待ちます。待ちますよ。いくらでも。待ちますから、頑張って下さい……。

最遊記外伝 (03) (ZERO-SUM COMICS)

最遊記外伝 (03) (ZERO-SUM COMICS)