ミスト

 うううう…期待外れでした。もうちょっと泣けると思った。ただのホラーというかパニックものというか。
 ラストの数分の持って行き方は凄いと思うけど(ネタバレになるので言いませんが)、後味が悪すぎる。
 あの宗教じみた女の人の演技はすごかった。ああいう極限状態になったら、あんな人についてしまうんだろうか…。私は保守的にじっとしていると言い切って何もしないまま死ぬタイプな気がする。
 オーリーも良かったね。ちび小太りがパニック映画で活躍する時は死にフラグたちまくりだと思うのですが、意外に頑張っていた。
 しかしスポットを当てた次の瞬間に死ぬみたいなキャラがたくさんいてびっくりした。もうちょっと活躍して?! 女子供かばって死ぬとかして?! そういうのがないのがある意味生々しい。

 あ、でもおすすめしません。「グリーンマイル」の「ショーシャンク」の「プライベートライアン」のフランクダラボンだと思って見たらちょっとがっかりするかも。ある意味ぽいけど。凄い問題というか悲劇を残して終わるってのは……あ、意外にSFとかも撮ってる人なのね。じゃ納得か。人間を書きたいのか、怪物を書きたいのかどっちつかずな気もしますが、どちらにせよ気持ち悪さが際だちます。