「メサイア 鋼の章」

まだ公演中なのですが、感想。
とってもネタバレなので、これからという方はスルーして下さい。
そして、結構偏った見方をしていますので、大好きーって方には申し訳ない。

終演後に、新宿でゴハンしてたら、ちょうど隣の隣の席に座っていた女子二人も観劇後の方のようで、一生懸命片方の子が、もう片方の子に前回までの話を説明している様子でした。
で、我々も負けじとメサイアの話をしようと「……えっと、えっと……そうまくんの衣装がかっこよくなってた!!」「卒業したから制服じゃないんだよね!」とか言ったんですが、それ以上サクラの話は続きませんでした(笑)
どんだけチャーチに興味ないの、我々。
しかし、「嶺二さんが!! 嶺二さんが!!」とか「工藤さんが!工藤さんが!」とかは相当盛り上がって言ってたので、だいたいの推し所はその女子達にも伝わったかと。

もうちょっと嶺二さんの扱い上手にしてほしかったのが本音です……。ううっ。


以下、ほんとにネタバレ。

岩永さん、もうちょっと印象に残して来るかと思ったらそうでもなくて残念てした。
……ううう……うん、想像していたけども。想像の範囲内でした。立ってるだけでカッコイイからね、いいんだけどね、でももうちょっと見せ場欲しかったかな? あ、アクションという意味ではなく。演技の面で。岩永さんに関しては以上。映画には期待してますよ。たわー。


でも、みつぅさんとののっぽコンビはなかなか良いな、と思いました。ひょろひょろとムキムキののっぽが噛み合わなさそうな会話をのらりくらりしてたらとても萌える。

みつぅさんはコートの裾さばきが素敵でした(まずそこかよ)。背の高い人がぶわさっと衣服を翻すの好き。ぱっつん前髪で、気持ち悪さもあって、とても良かったな……もっと笑いを取ってくれてもよかったんだけど、敵に求めすぎちゃダメね。


で、三栖さんと周くんのコンビが、もうなんかサクラでもメサイアでもないくせに一番メサイアらしくて!! なんというか………まったく劇中で絡まないのに、一番絆を感じさせてくれました。……一歩間違うと、コレも制作者側の「ほら、こういうのが好きなんだろ?」という押しつけになりそうなんだけど、ギリギリそういう雰囲気ナシで魅せてくれるのは、二人の力量だろうなぁ、と。
「後は頼んだよ」とか「無理すんなって言っただろう」とか、その場にいない相手をおもんぱかるのが、ぎゅっときます。
まぁ三栖くんに関しては、なんかふわふわしてるので、「ん、で、どうすんの、そのまま犬になってんの? 革命ってどうすんの?」な感じはしますが。
しかし、ふたりは早く再会して再コンビ組んでもらった方がいいと思います。……なんか、お互いのために。
唯一隣で居る姿を見られるのがカテコだけという憎い作りでさ。




嶺二さんに関しては、もうなんというか……どこかに落とし穴があるんじゃないかと、疑ってごめんなさい。絶対生きてると思ってたよ!! 最初のシーン見た時に「またまたー!どんな策略ー?」て思ってゴメンナサイ。
特に、録画が残っていたんだ…みたいな再現シーンでは「その後、もっと早送りしろよ、絶対生きてるから! あ、コレが伏線的な何かに?」て凄い穿った見方をしてました。
まさか本当に死ぬとは(T^T)
ショックすぎる。私、凄いあの堤嶺二というキャラが好きなんですよね。

以下、紫微の時の私の感想を引用。

ありとあらゆる情報をデジタルに置き換えて読み込み、状況を判断するというサヴァン症候群の嶺二さんは、戦争の道具として扱われる可能性もあると危険視されていて、隔離されているんですよね。本人もその高級ホテル並の刑務所生活を楽しんでいる。本来は出来ることもたくさんあるはずなんですが、「頭脳には限界はない。ただ、全ての哀しみを受け止めることができない」という理由で、世間から遠ざかってる。「哀しみなんてひとつもない方がいい」という考えなのに、表舞台に立たされざるを得なくなって「これ以上哀しみが増えるようなら僕は戦争も辞さない」という考えに至るまでの経緯がたまらなくてですね……。

基本、あんまり表情はないんですが、淡々としているだけに怖くて悲しくてですね……。

平野良さんすっげー!!てなりました。

以上。
つまり、そんな情報処理能力がハンパない人なんて、どう考えても最終兵器じゃないですか。味方に付けたら百人力じゃないですか。もちろん、扱いにくさこの上ないので諸刃の刃ですけど。確実に物語りの核になってお父さんと敵対するもんだと思ってたんですよ。

なぜそう思ったかと言うと、紫微でその命を守った工藤さんに「日本を頼みます」と言われてたから!!
崇高な理想を持つ「友人」の思いを汲んでくれてると思っていた。

んんん……だけど、父親という呪縛からは逃れられなかったのかなー……。
なんか「僕はここで殺される」と簡単に生きるのを諦めてしまったようで……正直悔しいです。もっと使いようがあっただろうにー!!
今回だけ見た方には、堤嶺二は、父親の操り人形していた過去があって、それを少し悔やんでいて、弟に未来を託して死んだ…みたいな感じなだけだよね。
すんごい能力持ってて、覚悟も決めてたはずの人という印象は今回はまったく描かれず。残念過ぎるだろ、これ。
その「堤嶺二の死」が凄い多方面に歯車になって……というならともかくです。
私の視線では、どうにもこうにも周が可哀想なだけとしか映らなくて。
お兄ちゃん、弟に頑張らすためだけに命掛けちゃだめだよ、と言いたい。

制作者サイドからしても嶺二ってキャラは扱いにくかったのかなー。
もっともっと活かせるキャラだと思うのに。そんで、平野良さんの笑いも取れるのに一気に観客引き寄せる引力みたいなものもココで切ってしまうの勿体なくなーい?って気持ちで一杯です。こんにちわんわんとか平然と言っちゃうんだよ、嶺二さんww
凄い好きって人多そうなのになー。ただただ残念だなー。



で、周くんは……
かわいいよな、たまちゃん。
綺麗な顔立ちで、ちょっとガサガサしてる声なのが、この周というキャラにとてもよく似合っていると思います。シリーズ3つ見ていて今頃そんな感想かよ。
今回は、兄譲りの聡明さも見せてくれてましたが、これ以上あの子に色々背負わせたら可哀想だろうーて気がしてなりませんでした。
「がんばれよ」て残酷だなー。すごく泣けたんだけど、落ち着いて考えてみると
凄く酷い言葉な気がして。
とりあえず早くお父さんと会えたらいいとは思うんですが、それ物語的にすごくクライマックスだろうとは思います。

しかし大人組が活躍してナンボなので、もっと連れてきて欲しい。大人。
今回大澄さん格好良かったけどな!! 土下座いいよね!! ……で、あの人の立場的にはサクラのなんだったの?(つまり分かっていない)



あと、カテコで「高野だよ? カッコイイ名前がくると思ったら、高野」と愚痴をこぼしていた宮崎くんも私は結構好きです。一番の普通の人で常識人なところが、メサイアの良心。カッコイイのに三枚目できる人が一番カッコイイ。でも確かに凄い普通の名前………ww 


あ、ここまで書いて気付きました。本当に私サクラのこと何も書いてないwww
ま、いっか。


そして、紫微の時もですけど、そんなに好きでもないとか中二とかこきおろしてるくせに、この感想の量はなんなんだ。