十三人の刺客

昨日夜の回に見に行きました。終わるの23:50で寝てしまうんじゃないかと心配しましたが、しっかり集中して見られました。

殺陣のシーンは必見です。たぶん長回しがいっぱい。だから見づらい部分もあることはあるんだけど、いやはや、迫力がすごかった。外国のウケがいいのがすごくよくわかりました。光と影の見せる映像の妙味というのもふんだんに味わえました。

それから、侍とはなんぞや…という根本の定義が、どちらも正しくて、その相反する思いの描き方が見事でした。民草の幸せのため…は正しいし、主君のため…も正しい。
だから結局信念として強い方が勝つのだろうな、と。正義と忠義と置き換えてもいいかな。でもどちらも貫くには命を賭す必要があって、その決意が美しいと思えました。

日本人ならではの感覚なのかなぁ。


役者さんたちがみんな見事でした。好き系なオッサンがこれでもかと。
古田新太さんとか存在だけで濃いから見応えアリ。
山田孝之はどうなりたいのか不思議な感じが最近漂ってますが、時代劇似合うなぁと感じました。もうちょい痩せないのだろうか…

高岡蒼甫も良かったし、ほかの若者も上手だった。でもやっぱり役所さんと市村さんに持って行かれます。


ラストは…まぁ妥当なんだけど、ちょっと本が読みたくなりました。