いろいろ

もうちょっと細かく感想書く前に忘れてる感じもあるので一言二言だけで。

伊坂幸太郎『マリアビートル』
殺し屋の話。しかし、前回の『グラスホッパー』をあまり覚えていない。あまりっていうか全然。そりゃ2004年だからね。「あんまりかな？」という感想だったみたいなので当然と言えば当然。でも、独立している話なんで、特に問題はなし。
一言で言うなら、機関車トーマスが見たくなります。
あと、伊坂作品は情けない男性が情けないなりに頑張る所が素敵で、これはまさにそのタイプの小説でした。

マリアビートル

坂木司『和菓子のアン』
とにかく、デパートの和菓子売り場で、最中とか買いたくなる話です。
ぽっちゃり系食べるの大好き！な主人公が和菓子屋でバイトしていくうちに、その奥深さにハマっていき、さらにちょっとした不思議に遭遇したりする話。
これは映像化してほしいなぁ。オトメンとか元ヤンとか、色々話広げられそう。

和菓子のアン

佐藤友哉『青酸クリームソーダ』
ううううう…相変わらず、この人はメタすぎ。
確かに、「こういうの求めてたんでしょ」とか言っちゃう冒頭のとおりなんですけど、だけども、なんというか読者と物語の境界が曖昧というか、作者と物語の垣根が低すぎるというか、作者と読者の思惑がゆるゆる。
好きなんですけどね。好きなんですけど、どうなのだ、と。
これは許されていいのかどうなのか、と。
鏡家だからいいのか。相変わらずの変人奇人兄弟が気持ち悪く物語を展開していきます。
内容は、まぁクリームソーダ飲みたくなる感じです（嘘だけどね）。

青酸クリームソーダ〈鏡家サーガ〉入門編 (講談社ノベルス)

西尾維新『偽物語（上）（下）』
こちらもメタ。アニメ化アニメ化と、やかましい（笑）
非常に読者を意識したというか、作者本意な感じで、200％趣味で書かれているならまぁ仕方ないか、という感じです。
でも、妹2人が可愛いからいいや。
兄が妹のことを「ちゃん」付けで呼ぶのに、なんかちょっといいなーと思いました。きもいけど、ナチュラルだ。
猫物語も忘れないうちに読まないとなー。

偽物語(上) (講談社BOX)

偽物語(下) (講談社BOX)