成田良悟『デュラララ』、はやみねかおる『都会のトム&ソーヤ』

成田良悟デュラララ!!』(電撃文庫
 小馬鹿にしている感じはあるのですが、それでも娯楽小説として楽しむことができたように思います。うん、もうちょっと壊れていても、私的にはいいんですけど。とりあえず、平和島静流と折原臨也というキャラクターには引かれるモノがありました。とにかく暴力的で長身でバーテンダーな格好のしずちゃんは、ツボです。そして、屁理屈をこねまくって、純粋に生とか死とかを解き明かしたいみたいな臨也も好きかも。いや、この二人のやりとりが好き。常識はずれのケンカが好き。また勝手なイラストでも描きましょう。

デュラララ!! (電撃文庫)

デュラララ!! (電撃文庫)

はやみねかおる『都会のトム&ソーヤ3 いつになったら作戦終了?』(講談社YA!ENTER TAINMENT)
 ちょっとサバイバルな感じが少なくて物足りない感じはするのですが、よく考えたら、そうそう日常がサバイバルと化しては、中学生らしくないですものね。それでも、四階の窓から侵入したり、セコムを反応しないように侵入したり…と、やはりちと常識から逸脱した中学生です。でも、女の子をデートに誘う方法は分からない、と。そのアンバランスさが内人の可愛い所です。創也も、どんどん可愛くなってる気がします。一作目はツンケンしただけの少年のイメージでしたが、時々ボケてて、結構照れ屋で。だけど、情熱は人一倍。この二人は最強コンビなんだと思います。でも、どこまで物語が続くのか……それが気になりますね。
 栗井栄太達については……うむむ、キャラが強すぎますよ、みなさん!! もうちょっと一人一人にスポットあててほしいなぁと思ったりもします。

都会のトム&ソーヤ (3) いつになったら作戦終了? YA! ENTERTAINMENT

都会のトム&ソーヤ (3) いつになったら作戦終了? YA! ENTERTAINMENT