『にゃんこ亭のレシピ』

 今日は久々に本も読みました。ではいってみよー!!
椹野道流『にゃんこ亭のレシピ』(講談社ホワイトハート
 じゅるり……美味しそうだった。非常に、美味しそうだった。食べたい〜っ!!となる話でした。さすが椹野さん。どの作品でも登場人物が美味しくモノを食べてますが、今回のは凝縮したって感じです。本当は新シリーズなんてほしくない、他のシリーズをきっちりカタをつけてくれ(特に奇談)って感じなんですが、この「にゃんこ亭」は許しましょう。すっごい可愛かったし、田舎の風景がステキだったので。

 でもイラストが山田ユギってことで……「ああ、またBL要素があるのか?」と思っていたら、そうでもありませんでした。バイの王子サマみたいに偉そうな青年が出てきますけどね…(笑)私は彼も大好きです。ああいう素直でサバサバした口説き方するヤツは気持ちいい。ついつい応援してあげたくなります。ちゃらちゃらしてそうに見えて、実はすっごくいいヤツっぽいし。何より、デザートが美味そう!!

 それにしても、「気は優しくて力持ち」「実直」を絵に描いたような主役のゴータにはほれぼれします。椹野さんの描く、「む」とか「ああ」という言葉が似合うデカいオトコの人って好きなんですが(特に龍村さん)、今回のはそれに負けないくらいの魅力があります。何より、料理が美味そうだし!!←そればっかり。

 そして不思議な村…私も行ってみたい感じがします。ちなみに、ゴータとサトルのことばっかり言ってますが、一番気になったのは僧侶の朗唱さんだったりもします。管狐をポチと名付けるあたり、なんか笑えますし。あの人、きっと天然だよ…とか思ってしまいます。そう、関俊彦系の天然な感じが好ましい…←意味不明な例えだと思う方もいらっしゃるかと思うのですが。

にゃんこ亭のレシピ (講談社X文庫)

にゃんこ亭のレシピ (講談社X文庫)