『のぼうの城』

面白かった!! これは私、好き系です。
石田三成率いる2万の兵に対して、たった500の兵で喧嘩を売ったでくのぼうがいた」みたいな見出しだったと思うのだが、いや、それに事足りるんですよ。内容的には。
攻められる城を開城するつもりが、急に戦うことにしたとか!!
いやー、これ実話だと言うのだから歴史って面白い。
ただ、そんなことよりも好きな役者さんが、好き系のキャラをこなしている感じがね、すごく好き。
原作読んでないんだが、映画でコレだと、とんだ萌え小説ではなかろうかという気がしないでもないです。


まずのぼう様。野村萬斎さん素敵すぎる。……聞き分けのないガキんちょ。でも人の心を掴むのはぴかいち。百姓にも人気絶大で、それが勝敗の鍵を握る…というんだから、ホントに凄い。
天才というのともちょっと違う気がするんだけどね。どちらかと言うと天然。でも、人を惹き付ける魅力というのは、それだけで才能だとも思うんですよ。オーラとか、愛嬌とか、アイドル性とかそういうの。

で、周りを囲む人達もいいんです。

佐藤浩市さんの正木がねー、最初から最後までずっとこののぼう様のフォローをしていて、たまらないんですよ!! 可愛いなぁ、おい!!って。大人になってもずっと幼なじみの面倒見させられてる感が…。腐女子的にはにやにやしてしまいます。戦いのシーンただ格好良かった…。この人の武将姿、ほんとに様になってるなぁ。

そして、成宮くん。可愛かった……。戦に出たことのない若造なんだけど、息巻いてて空回りしそうなんだけど、ちゃんと役目を果たしてにこっとあのアヒル口でどや顔するのが素敵でした。ぐっさん演じる柴崎とのやりとりがいちいち可愛くてな。姫に恋をして、でも姫の背中を押すあたりも……切なくて良かった。

で、敵方も一応は物語があるんですよね。
武勲をあげなければいけない石田三成と、そうさせてやりたい大谷吉継
。この関係性も素敵でした。



しかし、水攻めのシーンは……たしかに、公開を1年先送りにしなくちゃいけないものだったとは思いますが、それを乗り越える百姓達の強さも出てるから………この映画がお蔵入りしなくて良かったと思いました。多分、思い出したりして複雑な気持ちになる人はいるんだろうけど………。うん、でも日本人て強いよね。そんな風に思いましたよ。