メサイア ー深紅の章ー

ネタバレがんがん書いていきますので、まだ未鑑賞の方はスルーしてください。
いや、もう、誰かと答え合わせしたい気持ちで一杯です。
ツッコミ所を確認しあいたい。
ええっと、これは舞台とは別軸とかいう話ではないよね? 一応前回鋼の章の続きでいいのよね??
キャラクターには文句はありません。みんな凄い。
BL臭もそこまではしてない(それは単なる慣れだと言われたらそれまでだけど)
ただ、ストーリー展開がね!! 有り体に言うなら「もったいねぇぇぇぇ!!」て。
これ、前回の舞台の感想でも書いたけどさ。
んー……これ、続かないの? 続くなら、もうちょっと粘ってもよかったんじゃね??

では詳しくいってみよ。


ひとまず、サクラのことは少しだけ。
えーと、有賀がんばってた!! 前回の乗り越えて、新しいメサイアとなんとかがんばろうとしてた!
そこらへんはまぁいいんだ。
まぁ加々美の信頼していく過程がもうちょっときちんと描かれていたらいいかな、とは思ったけど。「あ、それで懐いちゃうんだ」てなったので。あと加々美がサクラになった理由も描かれてないしな−。不消化。
あと、悠里の髪が本当に気になる……。舞台なら多少右目も見え隠れするのですが、映画は鉄壁の前髪……ww
んー……以上。
サクラについては色々ツッコミ所が多いので、どうしたらいいのか、と。
まずチャーチの内装がとても……なんというか……不思議。ゴシックみたいな感じにしたいなら、もうちょっとラブホ感とホストクラブ感が少なかったらな、という感じでした。舞台と違って、バックがあるとイメージ広がるけど、逆効果な部分もありー。


郷本さんは私と同い年なの、本当に嘘じゃないかと思います。
知ってる上で見ても、年齢上に見える……。残念ながら誕生日一か月も変わらない。
あの妙な落ち着きと貫禄みたいなの欲しいです。


ザ・タワーとハングドマンについては、とても萌えキャラでしたね(まったく違う)。
狭っ苦しいビジネスホテルで二人が話している所がとても面白かった。すごいせせこましい!! 狭い! 圧迫感。アレは一人でも結構小さく感じますよね……。それがのっぽ二人…。
アクションは格好良かったてす。みつうさんの気持ち悪い感じがとても好き。
口煩いタワーにちょっとめんどくさそうなハングドマンという関係性も今回は見られたので良かった。
でも、あえて声を大にして言いたい。

クワンタムキャット、どこいった??!

もちろん壊滅した組織なのでしょうけども、一言でも出てくるかと思ったのにまったく出て来なかったな!! 凄いな、舞台設定まるっとすっとばした! 映画の方が早いだろうから、まぁその後の設定だったのかもしれないけども。
そうなると、むしろやっぱり舞台で唐突ににゃんこ出して来たのが不思議だったんだよ。評議会の残党なり、北方連合の末端組織で良かったんじゃねーのー??



で、個人的に今回一番良かったなぁと思ったのは玉ちゃんな!!
一番魅せてくれたと思います。鬼気迫るのから、泣きシーンから、病んでしまってるのから、それぞれにとても胸に迫るものがあった。ずっと心配してたからねぇぇ。三栖さんと同じような気持ちで見てました。
そして最終的には周のことには一応カタが着いたっぽいのは本当に良かったと思う。……んだけど、そこだけ見たら、という話な。
結論から言うと、
堤父あっけなすぎるだろうーーーーー!!
復讐心に駆られた周に拉致監禁されて殺される…というエピソードでした。
えええええええ、もったいない。
ラスボスとまではいかなくても、もっと作れるエピソードあったんじゃないの??
なんなの、堤親子はそれぞれに、物足りなさを残して死んでいく運命なの? 周も気をつけて!!
いや、まぁそんな個人的な意見はいいんだけどもさ……。
母親が人体実験されていたことが分かって、同じように拉致して蹴って痛めつけて泣いて助けてくれと懇願しても許さない…というような目的でいたのに、最後の最後まで堤隆也は堤隆也だった、と周が零すシーンが印象的でした。殺しても終わらない。復讐したのに、何も晴れない周の心情がとても良かった。茫洋として、何度も殺した瞬間を夢に見て、壊れていきそうな周が本当に凄かった。

その夢に見る回想シーンで堤が殺されるところも出てくるんですが、
「私は最後までお前の理想(助けてくれと懇願するような)の父親にはならない。殺されても私は私だ」て笑っていう台詞が酷くて和彦さんー!!てなりました。声が良いだけに、凄い酷く聞こえる。そして「自分の求める利用価値のある女でなかったからお前も俺の子供ではない、お前の兄とは違って」みたいな台詞があった(ごめん、うろ覚え)んですが、そこも酷く刺さりました。
あ、この人息子死んだの知らないんだーって。
嶺二さんが好きな私は、どうしてもそこんとこがこう……もうちょっと消化してほしかった感がね。
じゃあなんで息子ほったらかしにしてたよ。脅威だったからじゃねーの? うーん……うーん……。消化不良。


でも、周と三栖さんに関しては本当に泣けた…。
まず暗号に気付いた三栖さんが、殺害現場にやって来たシーンな。周がふらふらっと覚束ない足取りで出て来て「会いたかったんですよ……三栖さん……会いたかった」と言うとこはちょっと泣きかけた……。
ようやく会えて良かったねぇぇぇ!って。
でも最後の最後に頼れるのが三栖さんで良かった…。これ舞台で見てたら多分泣いてただろうな。

そして壊れかけてる周を支えて守ってやろうとする三栖さんが本当に男前でした。
「クソが……」という例の三栖さんの台詞が今回はとても際立っていた!!

あの人達こそメサイアなんだと思います、多分。サクラに興味を抱けずに、さらに評議会も堤親子の関係も終止符が打たれてしまった今、私の興味は二人にしかない。


あと、高野な。メサイアの良心な。三栖さんが高野を頼るシーンも良かったな……。
でも一度は断ったのに、壊れかけた周の姿を見て簡単に「二人で守ってやる」と言っちゃうお人好しな男前。
でも彼のラストシーンも泣けた……相棒だった護に違う人だと言われて背を向けられるのに、「じゃあ白崎護ってヤツに会ったら伝えてくれ」と……。ありがちだけども、良かった!! 多分、自分の知らない所でも、生きているだけで頑張れる……という……あれ、この人達メサイアかな?(またか)
高野さんは幸せになって欲しい人ナンバーワン。


ラストの病院での「やっぱりオレ、三栖さんと一緒がいいです」みたいな周の告白に「気持ち悪いんだよ、クソが」て言う三栖さんは良かったね。「ですね」て言う周もヨシ。「この二人は一緒にいるべき」という前回の舞台の感想があったので、二人が今後一緒にいるだろう未来を想定できたので、そこに関してだけは満足でした。
腐った目線で見てる人は大変なお祭り騒ぎな映画だったとは思うんですがね。


………しかし、これ、続くのかな………?
一段落ついた感はあるけど。まぁ何も片付いてないか。
でも次はきっと見に行かない。岩永みつぅコンビが大活躍しそうならまた見るけど、そうじゃないならもういいかな……(まさか戻ってくるとは思ってもなかった)

そして相変わらずの感想の長さwwww