「ヒストリーズ・ジャパン」

見て来ました。歴史上の人物が漫才をする……という不思議なモノ。
イザナギイザナミの神話夫婦漫才から始まって、桓武天皇最澄道鏡奈良時代トリオ、紫式部清少納言の女性コンビとか………まぁそういう感じで色々。昭和天皇吉田茂マッカーサー…という昭和に至るまで足早に時代を追って行きました。

「ハンサム落語」と同じ脚本家さんなので、あっちは結構面白かったけど、さてはて漫才となると………どうかな??という不安を抱えていたので、正直期待値は低めでした。
まぁその期待よりは少しだけ高めだったけれど、これは……好き嫌いがまっぷたつに分かれそうだなー…と。
歴史好きはむしろNGだと思います。特に思い入れのある人物とか、がっつり興味のある時代とかのことをやられると「えー……?」てなるので。こういうのって、カップリングの左右と同じくらいの感覚で受け入れ難いよ!!ってなると思うんだ。
かと言って、歴史嫌いな人が好きになるかというとそうでもなく。まぁ勉強嫌いな人のとっかかりにはいいと思うんですが、ちょっと説明台詞が長かったり、抑揚もつけずに言葉を声に乗せてるだけだと一気に興味が薄れるので。説明が……いまいち……こう……ね。
あんまり入れる必要ないのかなー…と思いました。それは注釈とか書いた用紙を配布するなり、横に掲げておくとか、映像使うとか、なんかいくらでも方法があったような気が。
もちろん、「漫才」という括りを大事にされてるのかもしれませんが。
そんで、各時代のことをざくーっと説明されるのもちょっと……。もうそのキャラのエピソードだけで十分だよ?という気持ちにもなりました。混乱するから!!

まぁそれでも、必死感は伝わって来て面白かったですけどね。
台詞量が尋常じゃなくて、役者さん達は相当大変そうだった……。あと、皆さん声が酷かったので、多分演技するのと漫才するのとは使う声も喉も違うんだろうな、と思いました



とにかく、寛也さんが心配で!! 喉潰しちゃったのか、お風邪なのか、酷い声されてまして!!
あんな風になってるの今まで聞いたことなかったんで、もう「大丈夫?大丈夫? 無理してない??」て目でずっと見てしまいました。一言目がかっすかすで特に痛々しく。でも二言目、三言目からはだいぶ出ていたんでなんとか頑張ってる様子でしたが、時折「声が!」て言ってたので………
彼のキャラ的に、もっとここはこういう風につっこんだりボケたりしただろうな……というのがなんなとく分かるだけに、それができなさそうなのが見ていてももどかしかったです。完成系をお見せしたい気持ちで一杯だっただろうなー。
ゆっくりお休み下さい……ていうか、食べて寝て!!っていう感想。
あ、ちなみに前楽ではマッカーサーにはチョコ貰いました(笑) ちょうどいい席に座っていた。
「チョコ、たべる…?」て配り歩くマッカーサー。カタコト日本語のキャラ、ほんと上手いな!!

堀田正俊と頼朝も面白かったです。ああいう苦労性な感じの人物は意外に珍しい……?



あと、森本亮治さんがあんな人だったとは……という感想。いや、全然存じ上げませんで。
ブレイド4巻くらいまで見てたようなんですが、「顔は好みだなーカリス軸だけなら物語追いたいな」て日記にも書いてました。まぁそこからはニアミスはあっても(ちょっと気になるけど、行く程ではないか…という舞台にいたり、見に行く公演のすぐ側で公演されてたりとか……)全然何かかぶるようなこともなかったんですが……。
ああ、そうか…………変な人だった。凄い事故と落ち込みをなんども繰り返していたので、酷かったww 面白いけど、スマートな脚本がどういうものだったのか分からないというな……。
いや、もう………むしろ興味が沸いたわ。何あの人。あと、顔が好みって書いてたけど、今回ほぼ素顔がないので、まったく判断が付きかねます。
毛は拾わなくてすいません……(笑)


他にも色々興味深い方はいたのですが「アレに実は出てたよ」て後からUさんに教えられて、「……じゃあ私見たことあるはずですよね」てなったりするので、人の名前と顔をほんときちんと覚えておかなきゃな…て思いました。岡田くんとかも言われなきゃ分かってなかった……。



あと全体的なことを言うなら、席がせまっせまだし、もうちょっと余裕が欲しかったかな、と。
さすがに通れないくらいに詰めるのはアウトだと思うんだー。
そして衣装ももうちょっとしっかりしたものが良かったかな、と。漫才というくくりだからチープ感もわざとなのかもしれませんが……。もうちょっと……ね、と。


でもまぁシリーズ化されて、また興味のある役者さんが出るというなら見に行くかも?