「インフェルノ」

ようやく感想書けました!!長いので興味ない方はスルーで。


当初は2回だけの予定でした。
が、結局「土曜休みじゃん、行っちゃお」って2回追加、「あれ、飲み会ないの?じゃあ入れよう」て1回、「悩んだけど、やっぱもう1回!!」て結局6回行ってました……。


懐はかなり痛いけど、そんなに後悔はない。


役者さんが豪華ったらない。好き系の方をこれでもかと盛り込んできた感じ。
ほんと「クリエオールスターズ」的な。原作者の高殿先生曰く「クリエアベンジャーズ」みたいな。
「つよい……」てなる感じの猛者揃い。
まぁそれだけで見る価値はあるとは思ったんですが、実は言うと舞台のメサイアはそんなに好きじゃなくて、そういう風になるんなら、別に追加はしなくてもいいかなー…という気もしていました。
でも違った!! いい風に裏切られた!! 初日見て、あ、これは当たりって思いました。
そうね、同じ原作者で同じような中二臭してる作品で腐女子向けっぽくなりそうな恐れがあるにはあったけど、それを悠々乗り越えて、どんな人にでも魅せちゃう役者さんたちの力量な!!


私の初日見た時の感想は、「役者さん萌えしている人達が、その人が演じるキャラとして見たいものをとにかく入れて来た感じ……」というものでして。スーツにナイフに銃に? 眼帯に? 白衣に眼鏡? 白髪で? 無邪気に冷酷で? 得体知れなくて? 好き系の方々に、好き系な要素をこれでもか、と付けて来ました。アテ書きだと言われても私は疑わなかった気がする。
見た目もそりゃもう凝ってて。スーツ好きな人にはたまらないし、殺陣もめっちゃ手が早いし、色んな所に見応えがありまくりでした。




そしてな、これは……若い女子が見たら、十中八九は平野良に落ちるんじゃないかと。



全方位型にイケメン発揮していて平野良無双でして、文句つけようなくて、最高でした。
友人とも言っていたんですが、カニ背中にしょって笑える見た目なのに、あんなに格好いい人が他にいますか、と。
他の人が難しい説明台詞言って世界観の説明をしている冒頭とラストのシーンでも、ただ一言インフェルノと静かに言うのがどんなに魅惑的か!!
裾の長いコートを翻して素早いナイフの殺陣をずっと続ける姿がどんなに格好いいか!!
台詞の抑揚の付け方が完璧で、たいしたことない台詞なのに疲れたも愛しいも困ったも全部感情乗せてるのが伝わるとかいっそ気持ち悪いくらいで!!
くっそ……てなりました。
いやね、あれはあかんわ。格好いいわ。非の打ち所がないわ。
やばい、もえぎに早く見せたい。弥次喜多でふざけた平野良を見て「ちゃんと格好いいのが見たい」という感想を抱いていたもえぎに見せたい。平野良カッコイイ。




でもね、私は「あ、これはこれ以上沼にハマらなそう…」と胸を撫で下ろしました。
格好いいのだからストーンと落ちても良さそうなものなんだけど、「これは大丈夫そうだ」とか思ってしまった。あんなの好きになったら身がもたない。怖い。だからこれ以上は近寄らない。好きだし興味はあるけど、これは私の許容できる部類ではない。納得。大丈夫。落ち着いた。



そして逆にふっきーさんは見る度に好きになるのでどうしよう……と。


私の中で、このお二人って「これ以上ハマってはダメだ」という同じラインにいる役者さんでしたが、見事に一歩ずつ前と後ろに進んだ感じでした。


ここで変な感想を書くよ?
八戒がふっきーさんで良かったなぁ、としみじみ思いました。
……インフェルノの感想としていかがなものかと自分で思うんだけど、真剣にそう思ったんだから仕方ない。
この役者さんを知ることが出来て良かったなぁ、という意味合いでもあるんだけど、見る度好きだなぁとしみじみ思ってしまったんで困った。
多分、「演じる役柄が好きかどうか×役者本人への興味と感心(関心ではなく)×見続けた作品数」というので、その役者さんへの傾倒ぶりが決まっていくと思うんだけど、前言ったようにふっきーさんは私の中で「平均点高め」で、嫌いになる要素が少なくて、どの作品見てもヤバイヤバイと思っていたけど、オリーブさんもヤバイ。
白衣に眼鏡だけでもう三割増しなんだけど、立ち居姿が抜群に好き。座って頬杖ついて足組んでるのが、どうにもこうにも昔の私の書いてたようなキャラを思い起こさせてだな!! むずがゆい好き。
そんで、笑わしておいて、最後急にトーン変えるもんで一言で泣きそうになりました。想像力のある人は、あそこだけで泣けると思うんだ……。
全体的に言うとBL臭ももちろんなくはない舞台ではあったんですが、オリーブさんはそれを一蹴する役割を担っていて、凄い面白かった(最終的にはリッカから「動きが煩い」とまで言われていたけどwww) でもその後の最後のシーンのせいで、個人的には一番それっぽいのはオリーブさん……と思ってました(ごめん)。
ということで、過去が気になって気になって。
つい書かれていない隙間を妄想してしまうクセがあるので、「私の考えたインフェルノ2」が頭の中で着々と完成しつつあります……(誰か聞いてほしい)



他の方の感想も書いていきます。内容については、まぁいいや。原作とちょっと違うのがわりと面白かったし、マンガ読み返すと、よくあんな風に再構築できんなーって感心しました。クラウドがイヤなヤツばっかりになってないし。でも細々とは「んん?結局どういうこと?」てなったところも。力業であんまり気にさせない作りではあるんだけど、何回も見てると「つまりどうしたかったの?」と……。こっちの理解力が足りないのかな……ルーレットの所と、ロシアンルーレットやってる所についてと、ブラックサンタの思惑がちょっとばかり分かりにくかったかな、と(後で友達と答え合わせしました)




まず植ちゃんと藤田玲ちゃん。リッカとサーシャ。
リッカは可愛くて格好良くて最強でした。
植ちゃんのあの小さいのに傍若無人などエスっ子な感じがリッカによく投影されてる気がしました。足が不自由な演技も上手だったし、ホワイトクレムリンでの堂々とした感じとか王者って感じでたまりませんでした。
あと、何度も言うように玲ちゃんとの兄弟とか、何それ、ありがとう!!!
玲ちゃんは「植ちゃん大好きだから兄弟役嬉しかった!」って凄い千秋楽で言ってたけど、こちらこそ嬉しい組み合わせでした。白髪似合うとか、結構希有だぜ……。しかも、あのサーシャのリボンタイが似合うとかさ……。
玲ちゃんに関しては、メサイアの御伯の時も思ったけど「声色」の使い方が秀逸ですよね。これ賛否両論あるとのことですが、私は技だと思うので好きだなー。無邪気なきゃっきゃしてる感じと、ドス効かせる感じと、どちらも怖くてとても良い!!「楽しくなってきた!」とか「僕のかわいいシシェノーク」てきゃっきゃっしながら笑顔で言ってるの超可愛いけど、簡単に人殺しちゃうし、リッカに詰め寄る所は迫力凄かったなー。 




六本木さん片桐とアンサンブルの方々
JAEの皆々様。やっぱ殺陣かっこよかった!! 六本木さんの刀遣いが凄く見応えあってつい目で追っちゃうので、そこだけはノエルよりも片桐さん推しでした。
片桐さん、不憫で可愛い。
そんで、アンサンブルの方々が、5人初舞台というのがとてもとても驚きで!! みなさんお上手でした。そりゃ台詞とかちょっと緊張してるのかな?というとこはあったけど、でもでも、堂々とアクションしておられて格好良かった!!
客家やってる時の四人が特に笑えた。「どーなってんのソレ―??」て龍くんと同じテンションで言いたいww
あと冒頭の片桐さんの部下も面白かった。千秋楽での声合わせての「優しさ!!」が結構ツボ。



中村龍くん。ブラックサンタ。
いや、格好良かったわー。でももっと活躍みたいわー。そんなわけで、続編ではバンバン動いてアクションしている所が見られたらいいな、と。回し蹴りの速さが凄い。あと、至宝さまとのやりとりがなんだか面白そうなので、ぜひまた龍くんに引けを取らないくらいの猛者を連れて来て、おかしな会話をやってほしい。「愛してますじゃねーよ、次会ったら殺すからな」ということは、また痛々しい上司なのでしょうね……。至宝さまはやく見たい。


桑野くんと山内くん。スネークとクラウド
ちょっと心配していたけども、かっこよかった。山内くんのどこにクラウドの要素があるのか、本当に疑問。カテコ一瞬でオフってクラウドのあのキリリっとした表情じゃなくなるのは何なんだ。スタイルは抜群なので卑怯だなぁとは思います。あと、どなたかも言っていたけど「サーシャ総統括」を一度も噛まなかったのがすげぇな、と。
桑野くんは、「チンピラ似合いますね!」とよく言われると言ってましたけど、まさに。やんちゃそうな感じの顔なんだもんなー。でもスネークとクラウドに関しては、とても当て馬的なイメージしかなくてね……。どうしたってノエル目線になっちゃうわけなので、もうちょっとノエル潰す!みたいなとこ以外で格好いいシーンもあったらなー…とは思いました。サーシャに連絡しているとこの二人とか凄い好きだったので。「カニ…」て手をカニにする二人が可愛かった……。



ラスト、唐橋さんと新田くん。ウィウィーとアンク。
可愛かった……。やっぱ写真より断然現物可愛い。唐橋さんに関しては、ほんと「これ、唐橋さんじゃなきゃ誰がやるの?」的な見た目だったのでな……でも期待していた以上に登場も多くて、ありがとうございます!!という感じ。原作を見る感じではそこまで出て来ないし、始まるまでは、無駄遣いされてんじゃなかろうかと気が気じゃなかったけど、さすがはクリエちゃん。

まず唐橋さんの「〜かしら」という言い方がとても好きなので「あ!! 何か予定あったかしら??」とか
プリンツに取り入ったとして……何かいいことあるかしら?」がとても好きな台詞。その後のにったんの「糸くらいは買えるようになるんじゃないですか?」の含みを持たせた言い方と考えるような素振りが好き。

……あれ? これ好き好き言ってたら、全部のシーンになりそうな気がしてきた。まぁいいや。思い出す限り羅列していくよ。

オープニングで一人一人役名を書く仕草をして、翻すと役者の名前が出てくるという、あの映像がとても格好良くて好きなんですが(ちょっとシンケンみたいだよね!!)、10日の昼だけコートもベストも脱いでいたのは一体何があったのだろうか、と。ファンサービスなのかハプニングなのか。そして途中で髪型が変わったのは、ツイキャスの時に見せていた額の怪我のせい?? なんか結構いつも公演中に何かしら怪我されてるようで心配。まぁ前髪ふわふわしてるのかわいくて好きなんですが(でも顔に被って見えにくいという所もあり!!)


まぁそもそも登場シーンから卑怯ですよね。釣り竿左右に振りながら楽しそうに小躍りしてるみたいなの。あれだけで笑いを誘っていて、またこれ唐橋さんファンが増えたな…と思った瞬間でした。その後の奇妙な節つきの歌はいわずもがな。なんだよ、魚市場へのお買い物の途中♪とかww 


アンクちゃんに「うるせぇなぁ!」とか「最初から言えよ」と暴言吐かれて「な…何、今なんておっしゃった?」とかきょどるのも可愛い。ここの反応がいちいち違うのも可愛かった。アンクちゃん閣下にグーパンしたり、容赦無い素振りも多いのに、ロシアンルーレットのシーンではガチに心配しているように見えるので、そのギャップがたまらない。二人が昔は敵対していたという高殿先生の設定を考えると、なんかここに至るまでの色々を想像していしまいますよね……。美味しい。美味しいよその設定。はやく原作でも出て来ますように。
あ、海賊版(笑)掃除機がアンクの方に行かずに自分の方に戻ってきちゃった時のアンクの「貴方をゴミだと認識したんでは?」みたいな台詞も良かった。打ち合わせアリかなとは思うけど、もしアドリブならそれはそれで凄い素敵。

「コーザの旗をあげろー!!」は格好いいけど「格好良かった??格好良かった??」て聞いてるウィウィーさんとガン無視して颯爽と立ち去るアンクの対比も好き。アレ、後ろの音が大きいから油断してたら聞こえてない方もいるかもしれないのが残念。



「あれ?あれ?釣り竿壊れちゃった」みたいにアピールして、アンクちゃんは羽交い締めされてるのに「ああもうっ!」てな雰囲気で蹴り上げて直してもらうとかも最高か!と。これ分かりにくくて、2回3回くらいだと「ん? 今アンクちゃんがウィウィーさん攻撃した?」としか見えないんですけどね。演技プランが細かいやー!!
アンクの跳び蹴りが格好いいので、ここは2回でも3回でも確認したい所。さすがはにったん。しかしその釣り竿は武器なのかと思いきや、さしてアクションには使われていないのも、なんか笑える。


ラストの「あんた、ほんとうにお料理ができたのだな」の言い方も好き。「お料理」に「できたのだな」だよ。
「ホントに料理ができたんだな」て言いそうなところなのに。奇妙な礼儀正しさ。この言い回しが好き。あんまり他の人が真似できない唐橋調(あ、でもこういうの寛也さんはやりそうと今思った唐橋メソッド…)。
あと、重要な種あかしの説明台詞はとても難しそうでしたが、ラストはだいぶ聞きやすかったので、理解できた人も多かったんではないだろうかと。ああいうの説明にならないように台詞に乗せるのって本当大変そう。
「やられたら、やりかえす」の身振り手振りが某ダンシングに見えたのは私だけではないはず。
「気が向いたらな。丘は騒がしくていけねぇや」からの「あんた今回の一件で何を得たんだ? 兄弟の絆の確認? ……それとも……親子の……」のあたりの表情も好き。ああいう表情の微妙な移り変わりを生で見られるのが醍醐味なんだよなー。


あと、全体的に捌ける時にいつもいつも身が軽い……羽でも生えてんじゃないですかね。ぴょんぴょん、ぴょんぴょん。ふわりふわり。妖精か何かと言われても、多分疑わない。


カテコで、ぶんぶん手を振ってふっきーさんを呼ぶ姿は愛おしい……。弥次喜多好きにはたまらないリレーなのでニヨニヨしました。これ、最初は軽くしか振り返してなかったらしいんですが、次第に両手になって同じように振り返してたようで。可愛い可愛い。ほんと、お互いがお互いのことリスペクトしあっていて好きなのが好き。
「負けるなオリーブ!」の自分鼓舞についても唐橋さんのアドバイスありというエピソードがほっこりしました。「違うよ、ふっきーさんが言い出したんじゃん」みたいなやりとりをツイキャスで見られて嬉しかった。

カテコでは、もうひたすら「可愛い」しか言ってない。「百戦錬磨の〜」とか「猛者揃い」とか植ちゃんと平野さんが称す度にぷるぷる顔を左右に振る→「貴方のことですよ」とか「今日も最高でしたよ」とか言われて恥ずかしそうにする…とかww  あと、平野さんの「舞台を完成させたのはお客様なので、自信を持って生きていってください」の発言に爆笑して笑いが止まらないで植ちゃんに「話してますよ」と注意されるとか。



あーほんと続編希望。強く強く希望。

ポスターは悩んだあげく、結局貰って帰りました……。せっかくだしね。紙がしっかりしたの使われていて、ちょっとだけ驚いたという……謎の感心も。