「アリーキャット」

新宿初日舞台挨拶見て来ました!!
正直なところ、主演のお二人は私にとってわりドンピシャな世代なんでしょうけど(年齢も近いし!)、実は興味がさほどなく…。実は今までちょっと色眼鏡で見ている感じでした。なんか…ほら、話題に事欠かないというか。役柄とかのせいでちょっとやんちゃそうな(というか怖そうな?)取っつきにくそうなイメージがあって、違う世界に居る方達…みたいな。
でも、映画見て、舞台挨拶も見て、パンフとかインタビューとか見て、普通に良い感じの芯のある俳優さんだなーと。認識を改めました。
普通の人かと言うと全然違う気がしますが。

まぁ普通に榊監督作品好きだし、馬場さんも出てると言うし、当然のように見に行ったのですが、ちょっと主演のお二人を好きになったのは嬉しい誤算でした。


内容は面白かったー。バディもの、嫌いなわけないじゃない。こういう男同士の熱いようでクールな関係が好きな女子は多いはず。
あと、榊英雄監督作品好きな方はあちこちで見たキャストさんが出ていてちょっとくすりとします。
バディの後ろに色んなタイプのクズが満載です。

以下ちょっとネタバレも含みます。
三浦さんの使い方は最高だなぁ!! 木屋町DARUMAで「うっわ、素敵……」て思った人に是非見て欲しい。あの時、うるっと泣かされたのが嘘のように、とんでもないムカツク役やられてますから!最高でした…。
そして、品川さんな。いやー凄い気持ち悪い役やってました。1回目見た時、「こっわ…」て呟いてしまった。残念ながら5キロ落とされたというのはまったく分からなかったですが、茫洋とした目になっていくのはありありと分かりました。でも一番怖かったのは最初の方の話が通じない感じのところと、ブランコ揺らしてる所。あそこが怖かった…。

そしてR-15作品だけあってエロい。市川さんがあんな役やられるのは意外でしたけど、エロい。でもそれよりも親子の絆かなー。
私が一番ぼろっときたのは「隼人はお前のこと大好きじゃねーか!」てマルが冴子に言う所だなー。「ママは僕が守るよ」と隼人が言う所もぐうっとくるんですが、ここはきっとお子さんお持ちの方の方が直撃してただろうな、と。

降谷さんに関しては、ほんとリリィだった。猫っぽい。
不良少年がまんま大きくなった感じだけど、決して喧嘩が強そうじゃなくて、殴るのもげんこつポコンて感じでとても可愛かったです。飄々としていて、気に入らないとむすっとしたまま喋らないとか、楽しい時は全身で楽しそうだし。
リリィの好きなとこはマルの指を車の方に「ん」と向けさせて、その指にキーをかけるところ。あのシーンいいなー。「マル、キー!」と歩いてる先にキーを投げてもらうとこまでがなんか絶妙に好きな掛け合い。

馬場さんが思いの外出ていたのも嬉しかった。てっきりチョイ役だろうと思っていたら、結構生きてた。生きてたってなんだ…という感じだけど、結構頑丈なSPだった(笑)馬場好きの特撮好きさんには是非見ていただきたい、悪い顔の馬場さん。

そして、まさか松田凌くんまで出てるとはつゆ知らず! 一回見ただけではどこに??て感じだったんですが、可愛らしい「お前笑ったな?! 笑ったな?! 殺す!」と言われてた若い整備工の青年でしたね。あー…ほんとこんなとこで見られるとは思わず。こちらも特撮クラスタさんに言っておきたいところ。

火野正平さんのシーンは、本当に緩急がすばらしい。マルを虐めるむかつくオッサンな感じから始まり、どうしようもない子でも面倒見てやろうとするような親心も感じさせる。あの短いシーンで、もりだくさんでとても良い。


ラストの猫とのやりとり「おんなじようなもんだ…」が可愛いので、また猫が消えた時にリリィが現れて、身の丈ほどほどの旅をして欲しいなぁと思ったりもします。
高飛びしてんのか、そこらへんはぼんやりしているけど、死んではないと思うので、再び野良猫たちが集結するのを心待ちにしています。


舞台挨拶も面白かった! いきなり写メ取り出す監督とかwww
市川さんからエロシーンになると監督がはりきっていた話を暴露されてたりも。
川瀬さんとの出会いの話も面白かったなー。

京都は行きますけど、また監督がティーチインする機会に見に行けたらなー…